本日、セガよりゲームギアミクロが発表されます。

 
 
先行して開発、発売されていた
任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」のお株を奪う、
『カラー液晶』。
 
専用チューナーパックを装着することにより可能とした、
『テレビ視聴』。
 
 
その二枚看板を携えて今より30年前の1990年に
華々しく誕生したゲームギア。
 
 
そのゲームギアが手のひらサイズになり、
『ゲームギアミクロ』としてリメイクされるとのことです。
 
 
 
セガハードのCMは他社を意識した過激なものでした。
 
 
メガドライブのCMでは、
「最近ゲームがつまらないのはこれまでのハードに限界があったからだ。」
という趣旨の言葉をいとうせいこうさんに言わしめ、
 
セガサターンの際には、
ほぼ同時期に発表されたプレイステーションよりも自らのハードが優れていることを
2匹の猿を用いて表現する。
 
 
そのような「挑発的」な宣伝の効果もあってか、
『セガ信者』と呼ばれるセガ原理主義を持つ若者を増やしていきました。
 
 
そして、
この度ミクロが発表された、
本家ゲームギアの発売当時に放映されていたCMも、
その多分に漏れない作品でした。
 
 
 
 
イッセー尾形さん扮する父親がベンチに腰掛け、
ケンジという名の息子に対して話しかけています。
 
「ケンジ、セガのゲームギアがいいだろ。」
 
 
 
「カラーだぞカラー。」
 
ケンジ君が頷きながら、
カラー液晶で『コラムス』というゲームに興じる画面が映し出されます。
 
 
 
「綺麗だな。ほらテレビも見れる。綺麗綺麗。」
 
映し出されるモトクロスレースに熱狂するケンジ君とともに、
画面はゲームギアに映し出されるテレビ映像に切り替わります。
 
 
 
すると、
父親は隣に目を向けます。
 
 
 
そこには
『モノクロの姿』でうなだれる少年。
 
 
 
するとケンジ君の父親は、
 
「ヨウヘイ君は白黒なんだって?つまんないね。あとで貸してあげるからね。」
 
と、声をかけます。
 
 
 
すると
ヨウヘイ君はカラーになり、
 
 
 
“色いっぱい、だからおもしろいゲームギア。”
 
というテロップと
父親と子どもたちによる呼びかけが入り、
 
みんなで一緒にゲームギアを楽しむ姿が映されながらCMは終わっていきます。
 

 
 
 
この任天堂のゲームボーイを強く意識したCMは当時話題を呼びました。
 
 
既に絶大なる人気を獲得していたゲームボーイに対して
真っ向から勝負を挑んだセガの姿勢は、
とても勇ましいものでした。
 
 
この強さ、勇ましさに魅かれる人が多かったのも
当然の結果だと思います。
 
 
 
本心はそうでないとしても、
表面上の調和が謳われる昨今。
 
 
このようなCMを通して見られるギラギラとしたセガの姿に、
今のこの世の中において魅了される人が出てきてもおかしくはないと思います。
 
 
 
セガは今、完全なる『挑戦者』です。
 
 
ゲーム業界に一石を投じるようなCMを発表して、
カムバックする『挑戦者』の輝きを再度魅せていただきたく思います。