先日、『I HOPE』をテーマとしたカネボウの企業広告について書きましたが、


そのリメイク元となった作品、

1980年に放映されたカネボウのレディ80口紅のCMについて振り返りたいと思います。



ウーマンリブ運動により女性が権利や自由を勝ち取った1970年代。

70年代は女性の『強さ』が社会変革を牽引した、

まさに女性にとって激動の時代でした。



その様な激動の70年代を経て、


カネボウは1980年代を『女性の時代』と宣言し、

80年代を生きる女性に向けた新ブランド『レディ80』を発表しました。



70年代に社会を変革した『強さ』に加えて、

改めて『美しさ』を自身に見つめ直してもらうことにより

女性に更なる飛躍を求めたのです。



そんなカネボウの思いの込められたCMがレディ80元年、

1980年に誕生しました。





渡辺真知子さんの『唇よ、熱く君を語れ』に乗せて、

松原千明さんが登場します。




チアリーダーの様にスポーティーな格好をした女性たちとともに、

力強く敬礼しながらも美しい笑顔で、堂々と行進する松原さん。




スーツを着た女性たちも、



パイロットの姿をした女性たちも同じく力強く、

華やかに笑顔を見せて行進します。




そして女性たちは集合し、

新時代の幕開けに自らの新たな生き方を宣誓するかの如く、

凛として片手を上げます。




最後に、

女性たちのように華やかに並んだ口紅が映り

CMは終わります。






凛とした行進、敬礼によって表現される『強さ』、

まばゆい笑顔によって表現される『美しさ』、

この両者のバランスが絶妙に組み合わされています。



わずか15秒という時間のなかで、

女性の『強さ』と『美しさ』を見事に表現したCMです。



『唇よ、熱く君を語れ』の役割も大きく、


渡辺真知子さんの力強く美しい歌声は言わずもがな、


そのタイトルにも表現されているように

強く、美しく生きる女性の背中を押してくれるような歌詞が

カネボウの掲げる新しい『女性の時代』にぴったりとマッチした素晴らしいテーマソングとなっています。




前にも述べましたが、


化粧品は女性にとって、

いつも寄り添ってくれる大切なパートナーです。



いつの時代もそういう存在でありたいと願うカネボウの思いは

何十年経っても変わらないのだなと、


この40年前のCMを見て改めて感じました。




素晴らしい企業スローガンだと思います。



“For Beautiful Human Life”




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