今日5月23日はキスの日。



今から74年前。

1946年の今日、

日本で初めてキスシーンが登場する、佐々木康監督の『はたちの青春』という映画が封切られましたことが由来だそうです。



戦後間もない時代にスクリーン内で交わされるキスに、

当時の観客はさぞ衝撃を受けたことでしょう。



今でも映画やドラマでキスシーンに出くわすとハッとしてしまうことがありますが、


気を抜いて見ているCM内で不意に流れるキスシーンは

さらに強い印象を僕たちに残します。



そのような印象強いCM、

今から28年前に放映されていたコーセーの作品です。





車の流れを眼下に望みながら佇む、

唐沢寿明さんと水野美紀さん。



この時点で絵になるお2人です。




「ねぇ、チューして。」
と、唐突に語りかける水野さん。

「ん?」
と、はにかみ応える唐沢さん。



「チューしてよー。」

少し駄々をこねるようにキスを求める水野さん。



それに応える唐沢さん。

キスをする2人。


この時点でもインパクトはありますが、

さらに強い印象を残すシーンがこの後に流れます。



自分から求めたにも関わらず、
照れくさそうにうつむく水野さん。

まるで突然のことに戸惑いを隠せないかのような表情。



そんな彼女に対して愛を重ねるように、
唐沢さんが頬にキスをしてCMは終わっていきます。




水野さんご自身のお話によると、
このキスシーンは事前にご本人には知らされていなかったとのこと。


キスを受けた時の表情やしぐさは自然なものだったそうです。



水野さんが『素』を見せたことにより、

「所詮キスシーンとはいえテレビの中の出来事だ」
と心のどこかで一線を引いていたテレビの『外』の視聴者と
テレビの『内』にいる女優さんとの距離が一気に縮まったせいで、

より強い印象を視聴者の心に刻みつけ、
後世まで語り継がれる作品になったのでしょう。



CMのなかには

『演技』を超えたものを僕たちに見せてくれる作品があり、

それらは時として『演技』を超えて僕たちの胸を打つことがあります。



いかに視聴者との距離を縮められるか。


ということもCMの大切なテーマのひとつなのではないか、と僕は思います。




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