動きのパフォーマンスを高める軸を知る 4/8
こんにちは。軸力アップトレーナーのJukuです。先回のblogでお話をした、骨格のアライメントが整った、ニュートラルな立ち方はできたでしょうか?では、骨格のアライメントが整うだけで、重心バランスが取れ、軸がブレにくくなるのを体感してみましょう。きっと、自分のカラダの変化に驚くはずです。カラダの変化を確認するために、徒手筋力テスト(Manual Muscle Test;MMT)を使います。徒手筋力テストとは、患者の筋力を手で判定する方法として、看護師さんや理学療法士さんが使用している方法ですね。テストを行うには、2人の人間が必要ですので、お近くにいる人に協力をしてもらって行うようにしてください。それから…。テストは、普段通り何の意識もせずに立った状態で先に測定し、次に、先回のblogでお話しした骨格が整ったニュートラルな立ち方をした状態で測定して頂いたほうが、その違いを強く実感することができます。◘ 立位の特殊筋力テストをやってみる被験者(テストをされる人)をA。徒手筋力テキストをする人をBとして、説明をしていきますね。Aは、まず、両手の指を組み合わせ、カラダの正面に持ってきます。肘は力を入れずに伸ばすようにしてください。Bは拳を作り、Aの指を組んだ手のひらに乗せて、真下に向かってゆっくりと体重をかけていきます。Aは、Bのかける圧に負けないよう耐えるようにして下さい。この際の注意点は、一気に体重をかけるとAの肩や腰に大きな負担をかけてしてしまう可能性があるので、徐々にゆっくりと体重をかけていくようにすること。それから、Bの方向に向かって引っ張るように圧を加えると、これは構造的に耐えることができませんから、必ず真下に向かって体重をかけるようにしてください。Bが徐々に体重をかけていくと、ある一定の圧を超えた時点で、Aの踵が浮くか、腰から前に折れ曲がって体勢が崩れます。先に、普段通りに何の意識もせずに立った状態で先に測定し、どれくらいの圧で体勢が崩れたのかを、ABの両者が覚えておいてください。次に、先回のblogでお話しした骨格が整ったニュートラルな立ち方をした状態で、同じ徒手筋力テストを行います。そうすると、いつも通り立った状態より、骨格が整ったニュートラルな立ち方をしたほうが、大きな圧に耐えることができますよね。それに、骨格が整ったニュートラルの立ち方をしたとき、大きな圧に耐えることができているのに、Aはほとんど力を入れている感覚が無いはずです。この、ビフォアーアフターで違いは、普段の姿勢が悪ければ悪いほど大きく感じることができます。もし、あまり違いが出ないようであれば、それは、Aが普段から正しい立ち方ができているか、Bの徒手筋力テストが悪いかの理由が考えられます。◘ さぁ、やってみよう!私自身、これまで3,000人を超える人たちに、このテストを行ってきましたが、99%以上の方が正しく立つことができていない状態でした。その中には、筋肉モリモリのアスリートも多く含まれています。どんなに筋肉を鍛えていても、骨格のアライメントが整ったニュートラルな立ち方ができていないと、少しの力で、面白いように重心バランスが崩れてしまうのです。これは、裏返して言うと、普段、崩れた姿勢で重心バランスを保つのに、多くの筋力を使ってしまっているということ。もし、その必要が無くなれば、バランスを保つのに使っていた筋肉をすべて、カラダを動かすことに使うことができるのです。筋力を判定する徒手筋力テスト以外に、私たちで開発をした、筋肉の連動性を確認する徒手筋力テストでも、骨格構造が整えるだけで連動性が高まることが確認されています。実際に、自分のカラダで体験すると、正しい骨格構造(正しい立ち方)になる重要性を深く理解することができますので、是非、実践してみてください。