私はぼう然としたまま手術室に入った。
1人の看護士が少し慌てている。

「ごめんなさいね、お産の準備になっていて…
誰が間違えたのかしら。
少し待っていてね、先生が来るまで少し時間があるから」

私はそんなことはどうでもよくて、考えられる状態ではなかったので台に上がって手術が始まるのを待っていた。

手術自体は眠っている間に終わり、体に負担はなかったように感じた。

ぽかんとした気持ちのまま家に帰った。