な んとなくなんとなく思い出す。 夏の波にさらわれず、生きていたのは、 なにをなすためだったのか? なにを探してきたのか? なにものにもなれなかった。 為せば成るかもしれなかったのに、為さなかった。 なめんなよと、目の前ばかりにらんでいた。 ないもんはないと、ひらきなおっていた。 名前はまだない。 なんでもいいか、これから名のる。 なによりも大切な人たちは今、 なにしてるだろう。