スポーツ選手へのトレーニング
以前、テレビで浅田真央選手の専属トレーナーが出てました。
トレーナーの方は、私達多くのトレーナーが登録するNSCA協会(ストレングス&コンディショニング協会)の月刊雑誌にも以前特集されていた方です。
トレーナーの方のインタビューで印象に残ったことがありました。
「浅田選手は繰り返しのジャンプを右足で蹴り出すため、競技上どうしても右脚が強くなり、左脚との筋力が違ってくる。右脚と左脚の太さも右脚の方が太く、筋力も強い。この左右脚の筋力が大きくなってくると故障する可能性が増す。」
「だから、あまり使わない左脚のトレーニングもしっかり行い、左右の差を埋めることで、怪我なく競技に打ち込める身体を目指しています。」
「おーー。テレビで、なかなかマニアックな情報を言っているなあ」と思い聞いていました。
今年から野球の投手を目指している方を担当させて頂いています。
右投げの彼も、普段投げる時に使わない筋肉は弱く、投げる時に働く筋肉は強くなっています。
この筋肉の差を埋めることから今は取り組んでいます。
少し話は変わりますが、あるセミナーで、講師の方に「スポーツ選手に対して、どのような姿勢・考え方で接し、運動プログラムを提供されていますか?」と質問したことがあります。
その方は、「私のトレーニングをしたから結果が出たとか、成績が上がったと言ってもらうことを目的にするのではなく、トレーニングをしていたから年間通して怪我なく競技もでき、十分なトレーニングもこなせたと言ってもらえる間接的な要素として考えてもらえるよう接している。」と言われていました。
自分も今後、良い形で選手と関わっていけるよう努力していきます