人体観察の共通点 | 横尾太治

人体観察の共通点

最近、漢方治療を学ぶ機会を頂き、漢方の世界を少しずつ見ています。


その中でも興味深いのが、漢方薬を処方する際、患者の身体の状態、健康状態、生活習慣、病気の経験等を聞き、さらに「腹診」という患者のお腹に触れて、触れた感じが硬いだの柔らかい、痛みが出るなどの情報を基に処方箋を選択するという方法です。


これって難しく書いている部分はあるけど、僕たち運動指導者が筋肉に触れ、筋肉が伸びる伸びないというストレッチと似ているんですよね。

伸びないと発見したから、伸ばすという具合に。



私はマッサージできないけど、筋肉を圧迫することで緊張感を探り、筋の状態を把握する方法も時々使っています。



オステオパシー療法というのを以前知人の紹介で受けたことがあります。

この時、私自分の身体を触られるので、痛みの場所、違和感の場所が良くわかるんですよね。そして自分でストレッチしていて硬いな。。とかこの部分は弱いと思っていた箇所と同じ場所を指摘されるんですよね。

その時は、お互い多くの会話はしないけど、一つの身体を基に、どこが悪いというのは、察知し合っていました。


その時は、不思議な時間でした。


今回出会った、漢方治療の処方箋判断方法が何かこうした感覚を感じます。


以前、師匠に「自分の全身の部位・感覚をセンサーにして、クライアントの筋バランスをチェックしなさい」と教えて頂いたことがあります。

こうした、日々の訓練を繰り返すことで、今後他の専門分野の方々と意外な部分での通じることがあるかもしれませんね。


人間の身体は、本当に未知ですね。