足首と股関節の関係
足首のねん挫が原因で、歩行や運動に不安を抱えながら生活している方々は少なくありません。
また、足首のねん挫は突然のアクシデントで起こります。回避できない時とそうでない場合があります。
事前に運動し、足首を強くしておくことで防げる事故もあると私は思います。
今回皆様にお伝えしたいことは、足首のねん挫を昔に経験し、しっかりとしたリハビリをしないまま経過された方は、必ずと言っていいほどねん挫した側の股関節の筋肉にも悪影響を与えているということです。
そして徐々にねん挫した足首以外にも股関節の筋肉にも問題が起こり、最終的にはお尻痛などの痛みとして出てくるケースが多くあります。
腰痛だ、お尻が痛いと来られた方に既往歴(昔のけがなど)を聞いてみると、大きなねん挫をした経験があるという方は少なくありません。
私の師匠は、良く最初のモニタリング(聞き取り)では、「昔(若いころ)に痛みを覚えているほどのねん挫はしましたか?」と聞きます。
痛みを記憶として覚えているということは、それだけ大きな事故だったということですね。ねん挫に限らず重要な既往歴になってきます。
話が反れましたが、足首と股関節筋肉は連動しているのですね。
ねん挫した足首のリハビリや、ねん挫予防のための足首筋トレは大切です。そしてそれとは別に、股関節の筋肉を忘れてはいけません。
筋肉の名前を言うと、ややこしくなるのでここではふれませんが、確実に足首と股関節は連動し、影響し合っています。
このような面白い例もあります。
片足立ちが不安定な方に対して、私は最初「多分足首の安定筋群が弱いんだろう!?」と予想してかかり色々試してみましたが、筋力チェックをしてもある程度力が入るのです。力が入るのだから片足立ちできるだろうと、片足立ちしてもらうと、フラフラしてしまう。
なぜだ!?なぜだ!?足首強いのに!なぜだ!?と考え。。
股関節の筋肉が片足立ちの時、大切なんだと基本事項を思い出しチェックしてみると、標準値から外れる筋肉を発見しました。
股関節の弱い筋肉をしっかり鍛えた後に、片足立ち運動をすると目に見えて安定感が高まりました!
この結果から、股関節の筋肉の働きが弱いことで、骨盤を水平に保つことができず、全身的に不安定な結果になってしまうのですね。(トレンデレンブルグ現象・デュシャンニュ)
トレーナーの教科書では良く出てくるケースでも、現場で直面すると見破れない時があり、難しいなと感じることがあります。
まあそんなこんなで、楽しくお仕事させて頂いている現在、そしてお客様に感謝!感謝です!!
明日は実は仕事納めです。
休みが来るのも楽しみです。