膝に水が貯まりやすい!どうすればよいか?
今晩は。
今日は久しぶりに身体のこと。
以前お客様から、こんなご質問を受けました。
「少し引いてた膝の水が、テニスを頑張った後、また水が貯まりだし病院で抜いてもらいました」
「マッサージに行くと多少調子は良いが、また膝の水が貯まりそうです。何か他に良い手段はありませんか?」
というご質問でした。
●膝に水が貯まる原因と、予防手段をご紹介します。
○なぜ膝に水が貯まる?
原因は様々で、変形性膝関節症、半月板断裂、リウマチ、痛風などが原因。これらの水の色は黄色で透明(または混濁)
関節内骨折、靱帯断裂、関節包損傷などの場合は、血液が混じった液。
これら症状により、軟骨への栄養や膝関節の動きに関係する関節液の分泌量と吸収量のバランスが崩れるために貯まると言われています。
○水を抜くと癖になるか?
これはなりません。逆に貯まれば抜き続けるべきです。水を膝関節内に放置しておくと関節内圧が上昇した状態が続き、関節包や靱帯が緩んでしまい、膝が不安定になりやすくなる。筋肉にも大きなダメージ。
○膝に水が貯まることでの悪循環。
①最初に慢性的疾患(変形性膝関節症など)により関節に炎症
②関節液分泌のバランスが崩れ、水が貯まる
③関節内圧の上昇により、靱帯や関節包が緩み膝が不安定になる。
④膝関節痛が同時に併発している場合、動かさなくなり筋肉が拘縮。
⑤筋力低下がおこり、関節が不安定
※疾患を助長させ、悪循環(②⇔⑤)がおこる。
○運動指導者からのアドバイス。
膝が痛い、水が貯まったことがある、膝が不安定、など言ってくる方は必ず膝関節周囲筋群に問題があります。
問題とは「筋の柔軟性が標準を下回る」「筋の筋力が体重と比較して弱い」ということです。この2つです。過度なO・X脚による症状もアライメントよりも筋バランスが最初に重要になっています。
ここで膝関節周囲筋群をそれぞれ一つ一つ、個別に分類し「柔軟性と筋力」をチェックする必要があります。
ここで、レッグプレスやスクワットなどの全身の運動では、強い筋が自然と動員され弱い筋はお休みし、ごまかして運動できます。これは人間の筋の素晴らしい素質ですが、逆にごまかして運動していると言うこともできます。
だから筋単体で評価する必要があります。
膝関節周囲筋群は、大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋です。
そしてさらに大腿四頭筋は、(大腿直筋)、(外側広筋・中間広筋)、(内側広筋)に分ける。
ハムストリングスは、(大腿二頭筋)、(半腱半膜様筋)に分ける。
腓腹筋は、(腓腹筋内側頭)と(腓腹筋外側頭)に分けます。
これら筋の機能性を理解し、痛みの箇所・痛みの出る動きとを比較することで、「どの筋が原因で、痛みが出ているのか?」という原因の絞り込みができます。
○原因が分かれば、あとはその逆に改善していくだけですね。
パーソナルトレーナー横尾は、原因追究と改善方法をお客様へお伝えします。
そしてご本人の訓練、努力ですね。。。
一緒にがんばって良くなっていく方が、一人でも多いことが日々の目標です。