若年性の腰痛症を考える
こんばんは
久しぶりの更新です。
最近、若年(20代)の腰椎椎間板ヘルニアで悩む方々を数件担当させていただいています。
担当したどの方々も、自分の身体の状態を軽く考え過ぎで、最初のカウンセリングで私の認識と患者様(お客様)の認識がとても違うんだということに私自身、危機感を感じブログで書かせていただきます。
腰痛は整形外科的疾患の中では、最も多い疾患部位です。
一括りで腰痛症と言われ、様々な要因で発症し、そして多くの種類に分類されています。
主なところでは
1.腰椎椎間板ヘルニア
不良姿勢などの悪条件で、椎間板(ゼラチン質)が突出し、脊髄神経を刺激し、足の指や腿などにシビレが出る。
2.腰椎脊柱管狭窄症
良い生理的前弯で並んでいるはずの背骨が、悪条件によりズレたり変形することで、脊髄神経の通っている脊柱管を狭くする。そして神経に触れ刺激する。
3.腰椎分離症
成長期(12~17歳ごろ)に起きやすく、背骨(椎体後方の椎弓)に疲労骨折がおきます。頑固な腰痛を訴え続ける場合がある。
4.腰椎すべり症
腰椎分離症がさらに進行し、すべりが起きます。
文字通り背骨と背骨がズレテいきます。老化により起きる場合もある。
脊柱管狭窄症の原因になる。
5.筋・筋膜性腰痛
「ぎっくり腰」です。不良姿勢・長時間の同じ姿勢などにより筋が疲労し突然何かの拍子に起きます。
上記は、整形外科医師により診断を受ける中で出てくる話です。
最初に重要なのは。
「自分がどれくらい重篤なのか?」を認識することです
脊髄神経が刺激を受けると下肢にシビレが出ます。
ひどいと膀胱直腸障害や下半身麻痺なども考えられます。
特に若年性の場合、1・2回の急激な痛み(ギックリ腰)を経験し、我慢していると、椎間板はどんどん変形し、知らない間に悪くなっていく場合があります。
歩けなくなるほどの痛みは、脊髄神経が急激な刺激に弱く(ギックリ腰)、緩やかな刺激には適応するからです。(緩やかな刺激→老化現象)
ギックリ腰になった場合、筋肉にはかなりの無理がかかり悪い状況になっていると考えてください。
筋を見るのは私たちの分野ですが、骨・神経根・椎間板を確認し診断するのは整形外科医師の範囲です。
◎あやしいと思えば!まずは!整形外科医師の診断を受けてください
そして下記のことに注意してください。
1.下肢にシビレの経験があれば、必ずMRI画像検査をし、神経・椎間板の状態を把握する。
※レントゲン画像(骨・骨の並びを写す)
MRI画像検査(神経・椎間板を写す)
2.4段階で評価されます。グレード3から手術適応ですが、自分はどれに当てはまるか。
3.腰痛の原因が、神経根症状によるものか?筋肉によるものか?また他違う原因か?を聞く。
そして医師の診断が下りてから、手術・注射・運動療法など・・・でどうするかを医師と共に考えてください。
腰痛も他の病気と同じで、早期発見し早期対処したほうが良く、長い人生元気で生活するためにはとても重要なことだと私は思います。