良い姿勢の獲得=中殿筋+脊柱起立筋群
今日は私が現場(お客様のお身体)を通じて学び、実感したことを掲載させて頂きます。
タイトルにあるようにお客様の目的は良い姿勢の獲得!
「背すじを伸ばして歩きたい」
お歳は70代・ご高齢のおばーちゃま。返事等・受け答えはしっかりされ、とても元気な方です!!
ただ自分でもお気付きで、「歩くとすぐに座りたくなる」「停まっていると背すじは伸びているが、歩き出した途端に腰が曲がる」「歩き出すと全身がダルクなり座りたい」
これを何とか良くしたいというご要望でした。
現在まで6回ほどのセッションをして頂きました。セッションを続けて頂く中で発見したことは、背筋(脊柱起立筋群)は異常に弱くないということ。
私は腰が曲がるという本人の訴えから、背筋の筋力・腰椎の可動性(CATストレッチ)を疑い、時間をかけて取り組んでいました。
ところが、本人は与えられた運動をこなし、上半身を背筋力で持ち上げる動作も十分できる。アイソメトリック収縮約60秒可能(下記)
これはおかしい。直立姿勢・静止時での筋力トレーニングをクリアーされるのに、確かに歩き出すと2歩目で背中が腰から曲がっている。
ここで左右の中殿筋の筋力をチェック。
(左中殿筋<右中殿筋)で左が弱い。この弱い左側を鍛えてもらう宿題をだしました。サイドキックですね。
これで変わると思いきや、これでも変化なし。
そこで・・・考えました。
2足歩行では、右足をあげる時(右中殿筋)→左脊柱起立筋群
左足をあげる時(左中殿筋)→右脊柱起立筋群
またサイドキックの時は、左サイドキック時(左中殿筋)→左脊柱起立筋群
右サイドキック時(右中殿筋)→右脊柱起立筋群
という具合に、2つの筋が動作を完成させるために連動します
これをチェックしてみました。(指で筋を触るとわかります)
そしたら、中殿筋は働いているが、連動するべき脊柱起立筋群は休んだままです。
本人に促し、連動させる意識を置いたところ徐々に亢進!!
そしてすぐに歩いてもらうと見違えたように「背すじが伸びて歩けました」
ご本人も自覚されたみたいで、思わず笑顔がこぼれました
今回お話した内容は、私達人間が2足歩行を獲得するために発達させた機能性であり、年齢・性別、関係なく重要なテーマだと考えます。
皆様も日常で「中殿筋と脊柱起立筋群の連動を感じて!!歩きましょう!!」とまでは・・・言いませんが・・・
殿筋群である筋が、上半身を真っ直ぐに保つ上で、とても重要な役割をしていますね。
エクササイズの機会があれば、一度確認してみてください!
もしかしたらあなたの身体も・・・??