先日、尾木ママさんがテレビで、

いじめ問題について、

こんなに色々な対策を打って行動しているのにも

かかわらず

 

いじめが減るどころか、むしろ反対に

水面下で増えているかもしれない状況で、

何をしているんでしょうか・・

申しわけない気持ちでいっぱいです、と

お話されていました。

 

本当に懸命な取り組みが行われて

いるようです。

 

教育のプロでも、難しいとされる

『いじめ』

 

なぜ難しいのか?

 

なかなか解決できない一番の原因は、

いじめ問題の複雑化ではないかと思います。

 

昔から、どの学校にもいじめっ子が

いたものだといいますが、

 

昔のいじめとは、まったく違って

今のいじめは非常に複雑で陰湿です。

 

いじめる側は、誰なのか?

いじめなるものの『正体』が

明確になりにくい状況が多いです。

 

たとえば、頭をポカっと殴ったら、

殴った方が加害者で、殴られた方が加害者だと、

とても、わかりやすいですよね。

 

わかりやすければ、注意してやめさせることは

そんなに難しいくはないでしょう。

 

ですが、

殴るではなく、小突くくらいになると

じゃれたつもりだった・・となると、少し複雑になります。

 

では、殴るとか小突くではなく、

言葉の場合どうでしょうか?

 

「馬鹿」「死ね」などの暴言なら

相手を傷つける言葉としてわかりやすいのですが、

 

「あっち行ってていいよ」「こっちに来なくていいよ」となると

仲間外れにしたつもりはない、

「来てもつまらないだろうと思うから」などといった理由で、

 

むしろ相手を思いやった言葉だと主張されれば、

本当に仲間外れをしたのか?

なにが真実がわからなくなります。

 

恐ろしいいじめのケースでは、

 

表向きは親しい友人なのに、

じつは裏の顔があって、

親しくなって知り得た友人の秘密の情報を

他人にわかるように、

SNSで拡散してしまうという

裏で行ういじめのケースがあります。

 

SNSだと、実名を使用していないこともあって、

相手が特定しづらくなります。

 

 

SNSだと、ごまかして

他人の名前を装って投稿するケースもあるので、

そうなると、その名前を使われた人も被害者に

なってしまいます。

 

それとは、逆のケースもあって、

 

自分でSNS投稿しておきながら、

自分の名前を使われた、なりすまし被害に遭ったと

嘘の主張をしてわかりにくくするケースもあります。

 

 

いじめの問題を解いてみると、

気持ちの悪い迷路に迷い込んでしまいそうなほど、

複雑に入り組んでいることがわかります。

 

 

私が本当にびっくりしたケースでは、

こんなものがありました。

 

いじめというのは、

そもそもいじめられていると

感じた人が、被害者になるので、

 

いい人でも、悪気がなくても、

加害者になってしまう

可能性があります。

 

たとえば、

いじめられている人に同情し、

かばったりする人がいるとその行為が、

 

いじめている加害者側に、

さらに火がつくように、あおってしまうことがあります。

 

とくに先生や保護者がそうなる可能性があります。

 

先生や保護者が、いじめを発見して、

加害者に注意をすると、

 

その時は、加害者が、

相手に謝るなどしおらしい態度になり、

一見おさまったかのようにみえます。

 

ところが、内面では、沸々とした負の感情が湧いていて、

告げ口され、注意を受けたことを逆恨みに、

 

もっと巧妙に、

わからないような工夫をしていじめが

裏の裏で行われることがあります。

 

こうなると、被害者からすれば、

いじめ行為が発見されない、

少しいじめられているくらいの

以前の方がまだ良かったと思ってしまいます。

 

児童虐待のケースでは、

取り締まりが強化され、全体的に減少傾向に

あるといわれていますが、

 

専門家の話をきくと、

本当に減っているのかまだよくわからないところが

あるというのです。

 

身の毛もよだつ話ですが、

 

虐待行為で子どもに

傷やあざができるとバレてしまうからと、

 

冷たい水風呂に入れたり、

食事をほんの少ししかあげないなど、

虐待されていることを

わかりにくくする工夫がなされる傾向が

あります。

 

さきほどのいじめに戻りますが、

 

複雑化したいじめのケースでは、

正義感にみせかけ、かばう種類のいじめもあるそうです。

 

かばうと加害者が刺激を受けて、

さらにいじめ行為が増えることがあるのを

知ってわざと、かばう言葉を多用するいじめだそうです。

 

これですと、本当に正義感のあるなしの区別がつきません。

 

悲しいことに

どちらにしても、

 

被害者から見れば

かばってくれる人に対しても、

 

「あなたは正義感あふれるいい人になって得だけど、

私はあなたのせいで、さらに、いじめられることになる、

余計な事しないで」  ・・・・と。

 

こうなることがあります。

 

このように現代のいじめは

非常に複雑化しています。

 

先生も生徒も保護者も

簡単に手出しができなくなってしまうでしょう。

 

明日は我が身というように、

いじめをみても、見ぬふりをしなければ、

反対に自分がやられるという恐怖もあります。

 

人々の心が冷え切ってストレスだらけ。

 

ストレスがストレスを呼び、

心にゆとりのない集団から犯罪が生まれます。

 

いつの間にか

そんな世の中になってしまいました。

 

 

このように複雑化したいじめを

どうしたら防止できるのか?

 

いじめ問題を根本から解決するために、

重要なのは、

 

『精神性を高める教育』だと思います。

 

ただ心の知能指数である

EQについての教育・研修について、

これに対して

私自身も十数年前に受講した経験があるのですが、

 

広く大勢にあてはまるため、一見良さそうですが、

あまり鋭さがありません。

 

精神性を高めるべく

考え方をグレードアップさせるには、

 

個人の心に深く刻んでいく本質に沿った教育を

繰り返し行うことで効果が出てくると考えています。

 

精神性を高める教育についてはこちらをご覧ください。