面倒くさがりな一庶民の吾輩より、

金融畑に長年勤務している身として、

何回かに分けて独断と偏見を述べる、

というシリーズの第6段。


概要は第1回目に記しているので、

ご興味あればご覧あれ。



・ポイントは資産ではない。

正直な所このシリーズを書き始めた頃より、
世間のポイ活熱はだいぶ冷めた気がする。

…と言うよりも世間の過剰な煽りが減り、
反対にポイント目利きユーザー達が増えた、
と見る方が適しているかも知れない。

なので今更な気もするが一つ大事なのは、
ポイントは一定の作業や購買行動に対する、
企業側からのインセンティブではあるが、
あくまで「サービス」であるという事。

決してユーザーの「資産」では無いため、
企業側がサービス変更の権限を有する上、
例えば有効期限切れやポイント失効、
所謂改悪と言われる制度変更が起きた際、
ユーザーは都度それに従うしか無い。

つまりポイント≠お金という事!

よく◯◯円分のポイント還元という、
さも値引きを謳ってるかの文句を見るが、
これも同様に錯覚してはいけない。

その商品の購入金額は変わらないし、
言わずもがな還元効果を得られるのは、
次の購入機会が有効期限内だった時。

有効期限切れで無駄にしては勿体無いと、
必要の無い商品を購入した場合も結局は、
還元効果を無駄にしたのと同じである。

寧ろ必要の無い商品を探したり購入した分、
その労力と時間を余計に損している。

今風に云えばコスパとタイパが悪い…。

またポイントのために不要な証券口座、
不要なクレジットカード等を発行するのも、
不用意に個人情報を売るに等しくご注意⚠️

…とネガティブな事ばかり並べたが、
実は吾輩はアンチポイ活派では無い。

数多のポイントサービスも用途や交換先、
有効期限や金銭的価値等の特徴を理解し、
自分のライフスタイルに無理なく合うなら、
意識的に貯めて積極的に活用すべきと思う。

例えば生活行動範囲内にあるA店とB店が、
同じ商品を同じ値段で売っていたなら、
よりポイントが貯まる方の店を選ぶ。

例えば旅行を計画して安い予約サイトが、
作ろうと思っていたクレジットカードが、
よく使うポイントサイトに掲載されてたら、
一手間加えそのポイントサイトを経由する。

例えばポイント付与が¥1000単位よりも、
切捨てが少ない¥100単位のものを好むし、
ポイント利用も同様に¥1000分単位よりも、
無駄が少ない¥100分単位のものを好む。

勿論貯めたポイントは勿体ぶらずに使い、
いつの間にか失効してたって事を防ぐ。

要するにポイントをサービスと捉えて、
自分に合うものを選んで有効活用すれば、
金銭的な効果も発揮できるって事。

逆に過剰な謳い文句に踊らされて、
自分がポイントに使われない様に要注意!

過剰な謳い文句繋がりで後編に続く。