「斎藤さん……
思いの外まともな警備計画でしたね」
「ああ……配置、ローテーション、即応態勢その他極めて妥当かつ適切な策だった。
相当計算高く練られている」
「現状では首相襲撃予告が事実か狂言かの判断は難しいのぅ」
「ああ。俺たちが戦闘経験が豊富であるコトは向こうもわかってるからな。簡単にボロは出さんだろう」
「いいだろう。
しばらく手のひらで踊ってやる」
「オッチー局長……
前の３人、カッコよかね」
「そうだな」
「オイ達、おる意味あるじゃろか？」
「はかたんもん、適材適所だよ。
私たちは時が来れば大暴れするのみ。
それでよいではないか」
「そうよね、そがんよね。
承知したばい」
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「総理、よくぞ我慢なされました」
「まったくだ。
下賤の者どもめ、調子に乗りおって。
茶ヶ谷、策は順調なのか？」
「ご懸念には及びません。既に見滝原市内に潜伏させている者からは蜂起の準備が着々と進んでいるコトに加えて、活きのいい格闘家を味方にした旨の報告が来ております。
後は内外から一斉に挟撃すれば……」
「京橋の首を獲れます」
「うむ、可及的速やかに進めよ」
