「京橋のオジキ、ちょっといいか？」
「うん？珍しいコンビだな。どうした？」
「訊きたいコトがあるッスよ」
「このツーショット写真なんだけどさ……」
「ああ、これか……」
「もしかして、受け取ったん？」
「受け取らなきゃ帰らないと言うんでな」
「もしかして、食べたッスか？」
「食べないと帰らないと言うんでな。
まぁ見た目はアレだが普通のチョコレートだったぞ」
「イケメン……
署長、あの女を甘く見すぎてるッスね」
「あぁ、しーちゃんは恐ろしい女だ……」
「その形容詞も甘いッス！」
「十中八九、ただのチョコじゃないよな……」
「多分自分のアレを練り込んでるッスよ」
「可能性、極めて大だ」
「大腸菌口から入れたらヤバむぐッ！」
「りな、それ以上は言うな。手遅れだ」
「じゃ、じゃあオジキ、俺たちはここで」
「体に異変を感じたら病院に行くッスよ」
「…………」
「馬車馬オヤジ、車を回せ。大至急だ」
「御意！！どちらへ？」
「…………」
「病院だ」
