「あの男の命数が尽きる？
それはどういう……？」
「見滝原の治安を乱す輩は壬生の狼が放ってはおかないってコトさ。ほら……」
「あ……斎藤さん……」
「片付いた？」
「あぁ……公務執行妨害だ。
死体の処理も手配した」
「あ、あの……」
「部下を迎えに来たついでだ。
お前は預かり知らぬコト。気にするな」
「んお、オヤジ殿にイケメン！」
「よぅ」
「高海、大丈夫そうだな？」
「斎藤警部にタイホウさん、ご心配おかけしました」
「高海、退院早々に悪いが報告書を提出しろ。明日までにだ」
「承知しました」
「仕方ないからあちぃも手伝うッスよ」
「んじゃ俺はおやじさんの病室に行くわ。
何か伝言は？」
「別に……いや、そうだな……」
「もう警察官ではないコトを忘れるな。
それだけ伝えておけ」
「素直じゃないねぇ」
「タイホウさん、私はどうすれば……？」
「もう結論は出てんだろ？」
「まぁ首相案件とやらを蹴るとなると相応の覚悟は必要だろうけど。見廻組にいればそれなりに安全は担保されるだろ」
「…………」
「覚悟などとうにできている」
「私は見滝原見廻組監察・まほろばとしてこれからを生きる！！」
