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「んお、オヤジ殿!!」
「ッ!」
「よぉ、なかなか大変だったな」
「あぁ……」
「約羅は一緒じゃないッスか?」
「坂本龍馬に呼ばれてどこかに行った」
「タイホウ君、お疲れ」
「グマさん、えむ爺、無事で何よりだ。
つか、野薔薇にはまた逃げられたか?」
「報告の為に署に戻ったんじゃ。心配せずともデートの約束は取りつけたわ」
「へぇ、実現するといいね」
「ぬぐぐ……」
「そんなコトより帰って来たおやじは?」
「わからん。
俺が通ってきた道にはいなかった」
「ヒゲのおじさんなら今頃病院だよ」
「その声は……」
「黄泉!!」
「はぁい、おひさ」
「病院?重傷か?」
「生きるか死ぬかだね。まぁ神泉で止血だけして転がしとくつもりだったけど誰も通りそうにない場所だったからね。特別サービスで私が救急車を呼んでやったのさ……」
「黄泉ぃ~~~~~」
「え?あ?は?
なになになに!?」
「黄泉のエキスが足りない」
「私がいつそんなモノあんたに飲ませたっけ!?」
「きっと毎晩毎晩……」
「股間から溢れるエキスを……」
「コラそこ!!悪霊相手に卑猥な想像するんじゃない!!祟るよ!!」
「…………
元鞘……ッスな……」
「りな、どうした?」
「別に何でもないッス」
(言えないッスよ。
ちょっといいなと思ったなんて……)
「オヤジ殿、お腹すいたッス。
何か食べに行くッス。オヤジ殿の奢りで」
「チッ、まぁいい。蕎麦屋に行くぞ」
「あちぃは鴨蕎麦にするッス」
「盛りにしとけ、阿呆が」
「タイホウ君は黄泉さん……
斎藤警部はりなちゃん……」
「不公平じゃのぅ……」