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「大量出血に加えて眼球のキズは失明する可能性もあるね」
「ここまでしてやる義理はないが、あんたが死ねばタイホウが悲しむだろう。
生き残るチャンスはやるよ」
「神泉!」
「う……く……」
「止血、それと眼球のキズをふさいでおく」
「あとは誰かにサッサと発見されて病院で輸血でもしてもらうんだね」
「黄泉……さん……か……
あり……がとう……力を……貸してくれて……」
「力を貸した?」
「勘違いしないでね、ヒゲのおじさん」
「……ッ!?」
「私は悪霊……本来ならあんた達の断末魔の叫びこそが私の糧。それは今も昔も変わらない」
「ただ私はタイホウに救われた。あいつは私の為に命を賭けてくれた。だから私はタイホウの為に自らの力を振るうコトにした。それだけのコトよ」
「私はタイホウが望むコトは何だって叶えてやるし、タイホウの敵はたとえ神であろうと斬り伏せる。あんた達を斬れと言われれば斬るしこの国を破壊しろと言われれば跡形もなく消し去るの」
「せいぜいそうならないように祈っておきなさい。そして私の本質を見誤らないで。気分悪いから
「フッ……悪霊の本質……か……
彼女を使役できる……大した……モノだ……」
「しかしそれでも……そのお陰で勝てた……
守れたコトも事実……故に言おう……」
「あり……がと……う……と……」