「お嬢ちゃん……」
「んお？」
「おゆうのコト……」
「よろしく頼む！！」
「あ、ちょ……ッ」
「頼まれてもあちぃ達だっていつまでもここにいるワケにはいかないッスよ」
「イケメン、どうしたもんスかね？」
「心配いらん。今応援を頼んだ」
「応援？」
「あぁ。まさか道端に置き去りにするワケにもいかんからな」
「そんなコトより……」
「五条……先程の八門禁鎖の陣展開に三輪霞が加わっていたようだが？」
「ああ、人手が足りなかったからさ。
出動を要請した」
「俺に一言の断りもなく……か？」
「当然だ。彼女は僕の部下だからね」
「お前の部下？笑わせるな」
「出向中とは言え今は俺の部下だ。次にこんなマネをしたら……コロスぞ」
「……たしかにいささか不義理だったね。
謝ろう。ただ事は緊急を要した。今回だけは許してほしい」
「チッ……」
「タイホウ、気持ちはわかるがその辺にしておけ。俺たちは帰って来たおやじのサポートに回るぞ」
「サポートっつっても何すんだよ？」
「それなら僕に案がある」
「何？」
「不義理を働いた詫びだ。
話を聞いてくれるかな？」
