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「怖くねぇかぁ?」
「うるさい!!気が散る!!
向こうへ行け!!」
「しかしまぁえらく高いトコに陣取らせたな、おい……」
「これじゃいざという時に初動が遅れるッスよ。助けられないッス」
「そりゃ目的はあの子を守るコトじゃなくてスッカラ菅直人を誘き寄せるコトだからね。
奴にとって襲いやすい状況じゃなきゃ意味がないじゃないか」
「たしかにな」
「例えばスッカラ菅直人が出てきた瞬間に一刀両断ってワケにはいかないッスか?」
「不知火を刺してゾーンに戻れなくしてから斬るのもありじゃねぇの?」
「無理だね。そんなコトをしたらゾーンに繋がってる方の幽体がゾーンに逃げ込んで再生するだけさ」
「いいかい?霊体には霊体の、幽体には幽体の倒し方があるんだ」
「特に今回のように自我を持った特異な幽体ならば、まずはゾーンとの繋がりを完全に断ち切るコトが最優先なんだよ」
「ゾーンから切り離して現世に具現化させたままにすれば後は鬼ごっこだ。ただ無限に逃げられたら面倒臭いから奴の行動範囲を八門禁鎖の陣で縛るワケだ」
「そこから先はアタッカーである君たちの出番だよ。スッカラ菅直人を追い詰めてタコ殴りにして成仏させてやってくれ。
大丈夫、僕の策に穴はない!!」
「人使い荒いな」
「あちぃ達が一番体力使いそうッス」
ちょうどその頃、斎藤一と帰って来たおやじ、そして皇約羅の3人は見滝原に到着した。
「ようやく着いたか」
「何とも久しぶりな気がするな」
「たしかに……」
「うん……?
斎藤君、街の中心部が何やら騒がしいな」
「何だと……?」