「八門禁鎖の陣ねぇ……
たしか別名は八荒の陣……だったか」
「んお？イケメン知ってるッスか？」
「ああ。三国志演義の方じゃロクな扱いを受けてねぇが、まぁ史実は違うのかもな」
「だがお前が囮ってのはもう通用しなくねぇか？１度撃退しちまったんだろ？」
「そこは変装でも何でもしてどうにか誘き寄せるつもりよ」
「そのかわりアタッカーはあんたに任せてえむ爺はあたしの警護に専念させたいんだけど」
「ああ、構わねぇよ」
「ありがと」
「つぅコトだからえむ爺、あんたはあたしを死んでも守りなさい」
「死んでも……」
「グマ、あんたもついでに頼むわよ」
「ついで……」
「よぉーし、これであたしの身の安全は確保されたわ！！」
「それにしてもトンカチ女、お前も物好きッスな。護衛ならイケメンの方が百倍は役に立つッスよ」
「……えむ爺って見滝原最強なのよね？」
「ああ、間違いなく見滝原最恐だぜ」
「……なんか……どこか意思疎通できてない気がするんだけど……」
「気にすな気にすな！！お主の尻穴はワシが死守してやるわい！！ひょひょひょ」
「ついでに尻穴以外も守れたら守ってあげるさ」
「…………」
