晴れ 晴れくもり

 

 

7月6日   土曜日

 

8じ・・30.5℃   3時50分・・34.0℃

 

 

9時頃

 

「黒猫は、何処に居るのかな?」

 

と、家族が言った。私は、

 

「きっと、樫の木の下だろう。」

 

と言った。そして、私は、そこを見に行った。と、思った通り、そこに丸まって寝て居た。昨日、一昨日、先一昨日よりも。やや南側の、リュウノヒゲの中に居た。

 

私は、そのまま、そっとしておいて、部屋に戻った。昨夜、、けっこう、まとめ食いして行ったから、大丈夫だろうと思った。

 

 

3時30分頃

 

また見に行ったら、居なかった。何処かに移動したのだろうと思った。

 

 

7時20分頃

 

今夜は来ないのかと思って、窓の外を見たら、彼女が、四つん這いになって、鈍色の両目で、こちらを見ていた。それで、私は、取って置いたポテトサラダが貼り付いた透明トレイを外に置いた。すると、彼女は、駆け寄って舐め出し、いくらも経たないうちに、階段の下に戻って座った。トレイのポテトは、まだ残っていた。少し前までは、きれいに舐め上げていたのだが、飽きて来たのかもしれないと思い、私は、外に出て、ツナと白身魚のパテを1.5㎝巾位、シャブシャブ肉の丸トレイの、中心の円の中に入れた。

 

「くう、食べな。」

 

と言うと、彼女は、駆け寄って来て、早速舐め出した。そして、固形を残して、階段の下に戻って、またこちらを見ていた。それで、私は、また外に出て、パテをまた1.5㎝巾位入れた。すると、彼女は、また直ぐに寄って来て、食べ出した。少しすると、今度は完食して、また階段の下に戻ってこちらを見た。

 

家族が、ケンタッキーの肉を、またあげれば、と言ったので、冷蔵庫に入れて置いたのを出し、ほぐして、戸を開けてトレイに落とした。と、彼女は、さっと寄って来て、食べ出した。今度は、なかなか食べるのに時間がかかった。ガラス戸の下で彼女は食べているのだが、その姿は、暗くて見えなかった。暗がりと同化していたのだった。

 

暫くして、彼女は、また階段の下に行って、四つ這いになってこちらを見た。それで、私はまた、ケンタッキーの肉をほぐそうとした。が、軟骨にへばりついていて、剥がれなかったので、そのまま、戸を開けて、トレイの上に置いた。と、彼女は、また寄って来て、食べ出した。

 

なかなか、階段の下に戻らないので、戸を開けて見たら、居なかった。流石に、帰ったのかと思った。

 

 

8時30分頃

 

急須のお茶柄を、外のオレンジのバケツの中に、トン、と、ぶん抜いたら、彼女が木戸からスタスタと走って来た。まだ、その辺に居たのか、また何か食べ物をあげようと思った。が、ダイニングにパテを取りに戻るのも面倒くさい、と少し逡巡した。が、直ぐに閃いた。チュールをあげよう。

 

それで、半分位残っていたチュールを取りに行って、円トレイのまん中に3分の1位入れた。

 

「くう、食べな。」

 

と言って、階段の下に座って居る彼女の前に出したら、すっと走り出し、木戸を出て、玄関の方に行ってしまった。私も、トレイを持って、木戸を出た。が、彼女の姿は無かった。で、木戸の南のコンクリートの上に、置いた。

 

生ごみを捨て場に置いて、ゴミ受けを洗って戻ったら、彼女がチュールを舐めていた。

 

今日の片づけが全部終わって、隙間を開けて木戸を閉めに行ったとき見たら、チュールは空になっていた。

 

 

今夜も、彼女は、まとめ食いをして行った。この頃、昼は寝ていて、夜に食べ、徘徊しているようなのだ。すっかり夜型猫になっている彼女だ。