くもり くもり晴れ 晴れ

 

 

7月3日   水曜日

 

8時・・26.3℃   3時・・32.2℃

 

 

黒猫は、午前中は姿を見せなかった。

 

 

12時20分頃

 

彼女が、裏から来て、ガラス戸の下を素通りした。口端を舐めているように見えた。黒どんぶりに入れて置いた肉汁を少し舐めたのかもしれなかった。

 

 

その後、ずっと彼女は来なかった。

 

 

4時50分頃

 

昼に、瓜の鉄炮づけに使おうと、畑に勝手に出たシソの短めの株を2つ引っこ抜いて来て、じょうろに水を入れて浸けておいた。4時頃に、茎からよさそうな葉を摘み取って、鉄砲づけをし、残ったシソの株を、樫の木の下の土をシャベルで掘って、少し離ららかして、植えていた。

 

と、何か気配を感じた。その方を見たら、彼女が、樫の木の南側のリュウのヒゲの中の、落ち葉が溜まった上に、丸まって見ていた。そこに居るのを、初めて見た。彼女は、寝る場所を探す天才だと思った。

 

にしても、何やら、彼女は、文句を言いそうな険しいような目つきでいた。私は、

 

「くう、そこに居たの?大丈夫だよ。寝ていな。」

 

と言って目をぱちりとした。と、彼女もぱちりとした。そして、目をつぶった。やはり、体調が良くないのかと思った。

 

 

 

5時40分頃

 

ふと窓の外を見たら、彼女が、のしのしと歩いて庭に出て来た。そして、砕石に進出して行った、疎らな芝の上に座って、後ろ脚を上げて喉を掻いた。それから、南西の方をじっと見ていた。

 

少しすると、また南西の方へ歩き出し4た。と思ったら、直ぐに崩れて座って、今度はうなじの辺りを掻き出した。と、また歩き出し、砕石の上に座って、南西を見た。何か居たのかもしれない。

 

間もなくして、また歩き出した。そのまま南西に行くのかと思ったら、直角に折れて、築山と平行に歩いた。途中、置てある木の太音に乗り、尻 を上げて爪を研いだ。そんな所で研ぐとは思わなかった。彼女は、いたる所で爪とぎをしているのだと再確認した。

 

その後、彼女は、築山に行って、上が平らな黒い輪の上に寝そべった。ああ、今年もだ、と思った。毎年、暑くなると、夕方に、彼女はそこに寝そべって過ごすのだ。

 

前のように食欲がない彼女だが、それなりに生活しているのだ。

 

 

今夜は来ないなと、ときどき、ガラス戸の外を見ていた。

 

8時頃

 

もしやと、階段の下を見たら、彼女が座ってこちらを見ていた。ここ何日か、彼女は触られたくなさそうなので、私は、直ぐに肉巻きの焼き汁を皿ごと持って行って、白トレイに入れた。と、彼女は、さっと寄って来て舐め始めた。そして、長いこと舐め続け、トレイを完全にきれいにして、いつの間にか居なくなっていた。

 

今日は、これだけしか食していない。省エネと言えば、そうだが、大丈夫なのか、心配だ。