1月27日 土曜日
8時・・3.7℃
9時20分頃
洗濯物を干そうとして、ガラス戸の外を見たら、黒猫が、階段の横の格子の影が映る、陽が照った所に、四つん這いになって、こちらを見ていた。
少し、攻撃的な目つきだったので、
「くう、待ってなね。」
と言って、干し始めた。私は、ときどき彼女に向かって、話しかけた。
彼女は、そのうちに、餌場のそばに来て四つん這いになった。私は、引き続き、「何処で寝たの?」などと語りかけた。
そのうちに、彼女は、もっと近づいて、物置のそばの地面に四つん這いになった。私は、また話しかけた。
干し終えて、彼女に近づくと、立って足元に寄って来た。私は、かがんで彼女の背中を撫でた。彼女の毛並みは、温かかった。陽に当たっていたからだった。
彼女は、喉を鳴らしながら、途中あちこち向きをかえた。尻をこちらに替えたとき、尻のふわふわを触ろうとしたら、ぱたっと尻尾を倒してふさいだ。むむ。これは、拒否しているのかと思い、びっくりした。彼女がこんな行為をしたのは初めてだった。
「くう、どうしたんだ?」
と言うと、向きをかえ、また背中を撫でさせた。それから、するりと抜けて、尻尾をななめ下に伸ばしながら、餌置き場の方に前傾姿勢で歩き出した。それで、私は、「とりささみ」チュールを出して、彼女に向けた。彼女は、直ぐに舐め出し、3分の1位残して、ふいと離れて、物置を少し中に入った土の上に行って、四つん這いになって、こちらを見た。
私は、数の子を水に浸しに台所に行った。戻って来ると、彼女が、そこから近寄って来た。それで、「とりささみ」パテを餌ボールに入れて、彼女に出した。彼女は、離れて眺めはしたが、食しなかった。そして、靴棚の下段に潜ってしまった。私は餌ボールを持って行って、彼女の前に置いた。
ダイニングに水を取りに行って戻るとき、ガラス戸から見たら、彼女は、体を半分出してパテを食べていた。
後で見たら、半分以上残っていた。
3日間吹き続けた、冷たい強風が、今朝はやっと止んだ。彼女も、心なしか、ほっとしたように見える。