脚に 伝わる重みが
君の 存在を 示してる
だから
確実に ここに いるんだけど
不安になってしまう
背中に 生えた 美しい翼で
何処かに 行ってしまいそう
瞳が 覚めたら 何処かに 行ってしまう?
僕から 居なくなる?
そんな事を 考えて
こんなに 近いのに
凄く 遠く 思えた



高く 高い 雲の上
一人の天使が  この広く 広い 地球で
君を 見つけた
瞳が 離せない 
手を 伸ばしても 届かない
こっちも 見ない 気付かない
胸が 痛い 痛すぎる
仲間に 下に行きたいと お願いしたけど
「許されない」
「1度 下に降りれば 帰って来れない」
「翼を もがれるかもしれない」
「死んでしまうような 痛みだ」
「行ってほしくはない」
「ここの 何が 不満なの」
仲間が 引き止める


それでも 
雲の上から 脚を 落とした
翼が そのままであるように
祈りながら
君の元へ 落ちる 落ちた
途中 君と やっと 瞳が 合った
君が 優しく 笑いながら
受けとめてくれた
勝手な 想いだけど
離れない  離せない



ずっと前から 
知ってたみたいな 記憶
君の 瞳に 僕が 映る
君の 見てきた僕が 映し出される
君の 僕の 想いが 流れ込む


君は 『同じだよ』
翼を広げて
綺麗に 笑った



僕の 片方しかない 翼
もげた痕からは
今も 血が 流れ続けてる
もう 翔ぶことも
叶わない
片方だけでも
残ってて良かった
だから 君に 見つけてもらえた
愛してもらえた
灰色になった
翼に
そっと キスをした