この日、この曲に出会えていなかったら、今も心を閉ざし、人を信じる事も、生きてはいても、生きようとはしていなかったのだろうなと思う。

 以下、シンガーソングライター半崎美子さんの『明日へ向かう人』という曲を初めて聴いた日、別のblogに綴っていた思いです…


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【2015.5.16 gooブログより】
 今日は、かみさんと娘が、宇都宮ベルモールで 半崎美子さんという歌手のライブイベントに行ってきたようです。

 
 半崎さんという歌手をかみさんが知ったのは、一年半前の平成26年1月、偶然、ベルモールに行ったときにイベントを行っていた歌手です。
 今思い返せば、あの時、CDを買って帰ってきたかみさんが、「すごくいい声の歌手がいて、いい歌を歌っていたよ」と言っていたことを思い出す。
 半崎美子という歌手の優しい歌声や歌詞は、愛する我が子を理不尽な事故で亡くし、悲しみにくれていた妻の心に響いたらしく、イベントの後、想いを手紙に書いて伝えたら、後に丁寧な返事が返ってきたことに感動していたことを覚えています。

 そんな妻が今回イベントで、とても驚いたことがあったようです。 
 イベントの冒頭で、その歌手の方が、妻が会場にいるともいないともわからないのに、「昨年、宇都宮のベルモールで出会った人がいます。その人からもらった手紙を読み、少しでもそのような悲しみを背負った人たちの背中を支えてあげたいという想いで作った歌があります。」と言ってくださったそうです。
 そんな発言があるとは想像もしていなかった妻は、会場でその事を聞き、大変驚いたそうです。
 そして、その後歌われたその歌を泣きながら聴いたそうです。 
 帰宅した妻は、そのように僕に話をしていました。 

 大変申し訳ない話ですが、僕自身は、昨年のイベントでかみさんが買ってきたCDは、正直、その時は、彼女ほど僕の心には響かなかったと記憶しています。
 しかし今回、そんなエピソードがあったのならと思い、半崎美子さんのfasebookを検索してみると、前日のfacebookに、「宇都宮ベルモールは一年半ぶりですが、心に残る出会いがあった場所。「明日へ向かう人」のCDを持って行けるのが嬉しいです。」と書かれていたので、僕も大変驚きました。
 
 そして、その歌をぜひ聴いてみたいという思いにかられ、聴いてみました。

 「明日へ向かう人」  半崎美子
 (上記、半崎美子さんのオフィシャルWEBにMVがアップされていますので、動画をクリックしてぜひ聴いてみてください)


 
 その歌は、愛する我が子を喪った者にとって、ともすれば、生きることさえもあきらめてしまうような悲しみの中の僕たちを、優しく見守り、生きる力を与えてくれるような、そんな歌でした。
 どこまでも切なく、どこまでも優しいその歌詞とその歌声に包まれながら、自然と涙があふれていました...
 
 愛する家族や愛する人を喪ってしまった人、その深い悲しみの闇の中にいる多くの人たちの心に届いてほしい、そう心の底から思える優しい歌でした。 
 
 声を枯らし泣いても辿り着けない場所がある
 それでも生きることを 信じることをあきらめないで
 

 素敵な歌手、素敵な歌との出会いに感謝...