この作品を見終わった帰り道、何故か火薬の匂いがしました。怖かったです。



この作品は、一応ネタバレ厳禁の作品みたいなのですが、今回普通にネタバレしまくってるので、注意をして下さいね。




サイレント・トーキョー

劇場公開日 2020年12月4日
レイティング G

ストーリー
クリスマスイブの東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたという一本の電話がテレビ局にかかって来た。半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員と、たまたま買い物に来ていた主婦は、騒動の中で爆破事件の犯人に仕立て上げられてしまう。そして、さらなる犯行予告が動画サイトにアップされる。犯人からの要求はテレビ生放送での首相との対談だった。要求を受け入れられない場合、18時に渋谷・ハチ公前付近で爆弾が爆発するというが……。
映画comより


感想

この映画ヤベェぞ。。。

久々にここ最近の邦画の中でヤベェって思った作品でした。


クリスマスイブの日に東京が地獄に落ちる映画です。

みんなクリスマス気分でウキウキの中、地獄の始まりは恵比寿から始まります。

恵比寿に重さによって爆発するベンチとゴミ箱に爆弾が仕掛けられまして、、、

両方爆発してしまい。

↑最初は小さな爆破でした。



で、次の犯行声明は総理大臣と話をさせてもらえなかったら渋谷を爆発させると言い、

渋谷も若者がウキウキでワーギャーしてて舞い上
がっており、さらには総理大臣も犯行声明を無視してたらね。

爆発しないと思っていたらね。


↑まぁするんだよね。



ここまでで思った事は、作りが上手いって思いました。

最初から数分で、いきなり爆弾が仕掛けられ、ドキドキの展開が待っているものの、小さな爆発と偽爆発?みたいな殺傷力が無い爆弾であった為、大したこと無く済んだのですがね、、、

そこからの渋谷の爆弾がグレードアップしすぎですね。

最初は小さく、次に一気にデカく、その盛り上げ方が好きでした。(伝わる?)


また、渋谷の爆破シーンがマジでヤバくて。。。
流石、お金をかけた舞台でありますし、最近のCG技術が凄いのか、あまりにもリアルであり、しかも爆破後の惨状も非常に良かったです。(不謹慎)

しかも、かなり不謹慎な事を言うと、
やっぱり、爆発しないだろうと思っているんでしょうね、若者は集まり、ネットに上げたり、もうおかしいんですよ。流石にここまで荒れないでしょって思った。
↑YouTuberもいましたね。

そんな、油断している若者達が爆破によって一掃される所も非常に愉快でした。(不謹慎)

まぁ、僕も若者なんですけど、なんか学習しますね。
この作品見た人なら、実際に爆破予告あったら全然に近づきたくなりませんよ。
ってなるぐらい、爆発した瞬間のスローモーションみたく長々と流し、ゆっくりと爆破の被害を若者達に与えて血が流れる演出や、その後の惨状の生々しさで、これ?子供見ても大丈夫なの?ってなります。

↑本当にショッキングです



しつこいんですけど、本当に渋谷の爆発シーンはかなりヤバイです。僕も久々にあんなにドキドキしました。
何でかは、後でその理由を言いますね。



で、この後、後半になるんですけど、

後半なんですよね、、、問題は、、、


後半は正直、見どころが無いです。
なんか、答え合わせがメインとなるので、
爆発と言ったインパクトが欲しかった人はここからは見応え無いかな、
ミステリーやどんでん返しが好きな人はここからが面白くなります、

ってなりますんで、覚えておいて下さい。


もう一気にネタバレすると、

犯人は最初の恵比寿の時に爆弾付きベンチに座っていた石田ゆり子さん演じる山口アイコだったんですよね。

だから、予告とか途中まで見た人は、佐藤浩市さん演じる朝比奈仁か中村倫也さん演じる須永基樹が犯人って思わせておいての、まさかの山口アイコって言うオチだったんですけど、

なんかね、ちょっとよく分かんなかったんですよね。

一人一人の動機がなんかザックリとしてて、もっと詳しく描いてほしかったんですよね。
その所為か分からないんですけど、真犯人が山口アイコって事が分かった時の衝撃度はそこまで無くて、なんか、ああーそうなんやーってぐらいしか僕は思わなかったかなぁ。

また、最後、仁とアイコの2人が車でレインボーブリッジからダイブしてそのまま爆破して死んでしまうオチなんですよ。俗に言う爆破オチ
↑見えないと思うけど、ど真ん中見ると車が飛んでます。

なんか、これに関しても、制作側がめんどくさくなったから真犯人と共犯者を殺しちゃえ!みたいな風が感じてしまいまして、、、

なんか、仁が共に死んだ理由も分かんなかったし、そもそも目的を達成出来ないまま、終わってしまったので、なんか気に食わなかったです。

補足として言うと、総理大臣が戦争に肯定的な意見をお持ちでして、それに歯向かうつもりでこの様な爆破事件を起こしたはずなのに、結局総理大臣に厚生が無いままの終わりだったので、思ったんですよ。これ、何も解決して無くねぇ?って。主な主要人物の人間ドラマは解決してても、その作品中の日本としての問題は解決はしてない気がしました。いや、したのかな。もう分かんないや。


まぁ、って事で後半はまぁまぁでした。





総合的に言うと、


この作品、演出が上手くて。
音楽(BGM等)の音量やON、OFFの切り替え、あえてセリフを字幕として見せ、発音しないってところや、カメラワークとか、
演出のうまさで、さっき言ったの渋谷爆破のシーンとかあんなにドキドキしたんでしょうね。

また、オープニングの楽しいクリスマスのシーンを楽しい音楽と共に流した後にいきなり東京タワー爆破(イメージ)とか

こんな地獄の内容を描いたにも関わらず、エンディングソングが、良い感じのクリスマスソングでギャップの激しいところとか

爆発音が非常に凝っていて、ド迫力のド爆音が響く爆破シーンを見る事ができるとか


内容以外の点に関しては非常に大満足でした。

内容がね、内容が、無いようですね。




とは言っても、酷い内容ではないんですよ、物足りないのです。


もう、とにかく渋谷の爆破シーンだけでも見といた方が良い作品です。

本当に個人的にはこの爆破シーンは邦画史に残るんじゃないかと思いましたよ。



ショッキングなシーンや多少のグロテスクなシーンが見られますのでちょっと注意して欲しいんですけど、最近公開した邦画の中ではトップクラスにオススメしたい作品になりました。

この迫力は、劇場でしか味わえないです。
この状勢、いろいろ厳しいと思うけど、コロナを爆発で吹き飛ばす気持ちで注意して見て欲しいです。

スッキリしましょう!




評価 星星星星 (94点)