詩匂 徒然浮かぶ言の葉 10淋雨心の隙間に染み込んでぽつぽつぽつりぼつぽつり滴溜まり池となりぽつぽつぽつりぽつぽつり湖となりて河へと注ぐ流れ流るる滴の塊汚れ祓われ淋淡い泡となり溶けて行く着いた海を深く満たし行く永き時経て山水は我が泪へと変わり行く頬から落ちるこの涙いつかは我を活かすだらういつかは温かい泉となりて誰かの渇きを癒せるやうに雨の冠外し置き貴女が飲むための水横に湛える