お天気がいいです。
ってか良すぎです。
そっこー日焼けしました。
SPF50PA+++をもってしてもホレズムの太陽には負けます。
面倒くさがりの性格もあって、今までさんざん自由に太陽の光を浴びて
きたのですが、さすがにお肌のことが心配になりました。
「シャンバリック」という名の強制労働奉仕活動。
ウズベキスタン、昨日と今日の両日、このシャンバリックがあり、
病院では職員総動員で庭掃除、畑を耕し、土を運び、種を蒔きました。
夜勤も休みも関係なく、総動員。
街なかもみんなホウキ、スコップ持った人で溢れていました。
聞くところによると、旧ソ連時代レーニン大統領の頃からの習慣だとか。
「シャンバリック」いい習慣だと思います。
が、しかし「スボトニキ」に名前を変え、夜勤明けの看護師やサニタリカの
日課として庭掃除をさせるのはいささか荷が重いと思うのです…
この「シャンバリック」に参加すべきか迷っていたのですが、
背中を押され、初体験。
部署によって担当する地面(病院の敷地)が決まってました。
バケツに入れた土を別の場所に運びます。
これは女性の仕事でした。
そのあと、土をならし、ICUは「麦」の種を蒔きました。
6月には収穫できるそう。
乳幼児・小児担当の看護師さん「ユルドゥズ」です。
とてもいい看護師さんです。
まぶしくて渋い顔になってますが、いつもおおらかに笑ってます。
何度も助けてもらってます。
うちのもらったウズベクネームも「ユルドゥズ」です。
「юлдуз」 意味は「星」です。
ひゅー。いい名前じゃん。
結果:大変疲れました。
終わってから飲んだ、冷えたコーラがめっちゃうまかった~。
一気に500ml飲んじゃいました。
やりたくない人、仕事で出れない人は看護師・サニタリカともに
8000スムの集金でした。
ここらへんが、ウズの悪しき文化だね。
お金で解決系が結構たくさんあります。
おまけにそこにいるけど、しらーっと仕事せずに冷やかしだけして、
師長がラウンドすると、すかさず人のバケツを奪って仕事してます的な
看護師もいて、ちょっとイラっとした(笑)
最近、いらいらしてました。
何度注意しても直さない同僚、必要性を説明しても「日本ではね」と言われ、
怒っても仕方ないと思いながらも、さすがにいらいらが募ります。
ケアにがっつり入ってしまうと、いいことももちろんあるんですが、
いろんなことが見えすぎて、よくないこともあります。
多くは目をつぶるんですが、やっぱり患者さんに関わることはね。
ちゃんとしようよって思いますよね。
日本だったら、今頃座ってリハビリもどんどん進んでるのに・・・
日本だったら、フツーに助かってたんだろうなって命もたくさんありました。
日本だったら・・・
でも、ここはウズベキスタンで日本じゃない。
日本だったら…は出さないでおこうと、参加を決意したときから
気を付けていました。
でも、思っちゃいました。
はぁ…
なので、いっそのこと、しばらく直接的なケアからは少し離れようと思います。
自分のアプローチの仕方とか、看護師の求めるものにどう応えていくかを
考える時間を持つことにします。
いまICUの看護師の求めているものは「標準看護計画」です。
スタンダードさえあれば、間違いを指摘されることはないと思ってるし、
記録物が減る=仕事量が減るという発想です。
教育がちゃんとされてて、観察し、ケアする力があるなら、
スタンダードは確かに楽だし、記録物が減った分、
患者さんのベッドサイドに行く時間も増えます。
でも、いまここのICUにスタンダードを導入しても、
観察すること、患者に適切なケアができるようになるとは思えません。
そこをどういう風にしようかな…と。
もちろん膨大な記録物(大統領令に従った)を変えることはできない。
でも、看護師の負担をなくすことが、指導もスムーズにいくことは
間違いない。
ブハラから帰ってきたら、そこを師長と話しする段取りだったのですが、
この「シャンバリック」によって、あえなく延期に。
聞いてはいましたが、スムーズに物事が進まないのがここ、ウズベキスタン。
訓練所のとあるボードに書かれていた言葉を思い出しました。
・あわてず
・あせらず
・あたまにこず
・あてにせず
・あなどらず
・あきらめず
ICUの窓から見た「シャンバリック」の様子。
知る人ぞ知る「スマーフ」を思わせる様子でした。
ベンチに座る人、畑に水をやる人、種を蒔く人…
メロンだったり、麦だったり、その他もろもろ。
収穫が楽しみですね。
一度はしてみたいコスプレ。
でも、スマーフはちょっといいかな(笑)
※4/6 追記
毎年春に行われる2日間の大きな奉仕活動は「ハシャル」でした。
・シャンバリック(ウズ語)
・スボトニキ(ロシア語)
日課として行われるものは上記の2点です。
なので、ハシャル初体験ということで。 ごめんなさーい。