7/13 バンテリンドーム

 

中日 対 阪神 第14回戦

 

 

最近、タイガースの試合の戦い方、

 

何だか、とってもつまらないよね。

 

 

こういう言い方をしたら、

 

誤解を招きそうだけど、

 

私は、前監督の矢野さんが見せてくれた

 

「俺たちの野球」が、実は

 

とっても好きだった。

 

 

久しぶりに見る「走る野球」だったから。

 

 

ホームを甲子園に持つ球団で、

 

バースの再来が見つからない苦しい状況で、

 

何としても点を取るためには、

 

足で引っかき回し、

 

時には予想外の作戦も敢行して、

 

最後アウトをとられるまで諦めない野球。

 

見ていて、ワクワクしたし、

 

選手達に躍動感があった。

 

 

もちろん、昨年のような戦い方も

 

填まれば、悪くないと思う。

 

でも・・・

 

 

正直、見ていて、ちょっともどかしかった。

 

走れる選手がこんなにいるのに、

 

安全策をとって、ギャンブルしない姿勢が。

 

 

 

それに、去年から気になっていたのは、

 

監督が選手のダメ出しをマスコミに向かって

 

やってしまう姿勢。

 

 

まるで、外から見ている解説者みたいだ。

 

 

昨日の好機に三振した大山くんについて、

 

監督が試合後に言ったコメントは、こう。

 

「いつも言うてるやん。三振は何も起きないって」

 

「ゴロでもバット当てたらええねん。当たらんやったらどうしようもないわな。4番、5番(打者)に聞いてもらわんと、俺は分からへんよ。内野後ろ下がってるんやから、内野ゴロ打っても1点で、ランナー1人残るわけやから」

 

 

それさ、

 

試合後に言っても後の祭りなのよ。

 

 

どうして、同じベンチ内にいるのに、

 

選手に直接それを話さないのか。

 

 

直接語りかければ、

 

大山くんだって、

 

そういう意識で打席に入ったハズだ。

 

 

何の為に同じベンチにいるのか。

 

何も言わなくても、

 

監督の考えは伝わるはず、

 

と思っているのなら、

 

それは大きな勘違いだ。

 

 

こういう、何か、

 

監督やコーチと選手達の意思疎通の少なさが、

 

選手達の意識向上に繋がらず、

 

今年のタイガースの戦い方を

 

よりつまらなくしていると思う。

 

 

矢野野球は、

 

自分で考えて積極的に動く野球だった。

 

盗塁もセイフティバントも、

 

重盗ですら選手間での合図で行う。

 

でも、そのベースには監督やコーチとの

 

密なコミュニケーションがあった。

 

 

何を失敗しても、

 

積極的に動いた結果なら

 

怒られなかった。

 

ただ、怠惰な姿勢や、

 

途中で諦める姿勢は激怒された。

 

皆が同じ方向を向いて頑張っている印象が

 

矢野野球には強くあった。

 

 

今は、

 

選手はそれなりに頑張っていると思う。

 

でも、

 

監督が何を考えているのかは、

 

選手達は、あんまりわかっていない。

 

だから、それぞれが考える

 

自分の思う野球をやろうとしている。

 

 

まとまりがない。

 

そういう印象だ。

 

 

だから、わくわく感がなくて、

 

ちょっと、つまらない。

 

 

さて、今日の試合。

 

 

先発は伊藤くん。

 

スタメンは大幅に変わって、

 

1番に島田くん。

 

近本くんは3番。

 

4番は佐藤くん。

 

5番が前川くんで、

 

大山くんは6番。

 

 

もう、このスタメンの意図は考えない。

 

 

考えたって、無駄だから。

 

 

チーム内で、

 

選手それぞれに、その打順で

 

どういうことをすることが必要か、

 

という指示は、たぶんないのだろうから。

 

 

打順を動かすときには、

 

選手に丁寧に説明すべきなのに、

 

そういう簡単なことすらできていない。

 

それがうまく行ったのなら、

 

それは、選手が

 

自分なりに頑張ったということで。

 

決して打順変更のおかげじゃない。

 

 

と私は思う。

 

 

今日のドラゴンズの先発は涌井。

 

 

1回はお互いに0点で始動。

 

 

2回表。

 

何故か涌井が降板。

 

何かアクシデントがあったみたいで、

 

登場したのはルーキーの土生。

 

 

まず打撃好調の佐藤くんがヒット。

 

前川くんが2塁打で、

 

ノーアウト2塁3塁。

 

 

大山くんがタイムリーツーベースで、

 

2点を先制した。

 

 

やっぱり、エース級のピッチャーでなければ、

 

それなりに打てるという感じだ。

 

 

でも、点はこの2点のみ。

 

 

1アウト3塁なのに点が入らず。

 

もう1点をとるために何の作戦もない。

 

相手は緊急登板で点を失って

 

動揺しているのだから、

 

もっと揺さぶる作戦があっても良いはずだ。

 

それなのに何もしない。

 

こういうところが、見ていてつまらない。

 

 

点をとれそうな時にとっておかないと、

 

あとで絶対にしてやられる。

 

 

そう思った。

 

 

2回裏。

 

 

連打されて、

 

ノーアウト2塁3塁。

 

 

タイガースと同じ状況だ。

 

そして、ホームランを打たれた。

 

 

最悪だ。

 

点をとった後、すぐに逆転される。

 

 

もう、見るのをやめようかと思った。

 

つまらなさすぎる。

 

これで、試合後に監督がまた

 

無責任な苦言を呈するのかと思ったら、

 

考えただけで吐き気がする。

 

 

そして、3回裏にも点を取られて・・・

 

3点差になった。

 

 

ドラゴンズの戦い方と

 

タイガースの戦い方の差を見た気がした。

 

チームで申し合わせたように

 

積極的に打ってくるドラゴンズ。

 

初球を必ず見送るタイガース。

 

 

その差は歴然。

 

こういう勢いのつかない

 

消極的な戦い方をしている限り、

 

タイガースの連覇なんてあり得ない。

 

もしかしたら、

 

このまま最下位になってもおかしくない、

 

と感じてしまう。

 

 

私は、選手に責任を押しつけたくない。

 

 

こういう戦い方の軌道修正を

 

しっかりやろうとしない

 

監督やコーチの責任だ。

 

 

4回表。

 

 

1アウトから、

 

 

連続四球で

 

 

1アウト1塁2塁。

 

坂本くんがヒットで、

 

1アウト満塁。

 

 

ここで、ルーキーは交代。

 

そりゃ、そうなる。

 

緊急登板で肩も出来ていない中、

 

2失点はしたものの、

 

その後は三者凡退で抑えた。

 

ピンチになったら交代で当然。

 

 

3番手は斎藤。

 

 

内野手は前進守備ではなかった。

 

 

小幡くんがファーストゴロで

 

ホームがアウト。

 

 

ほら、何も策がない。

 

 

内野手が下がっているなら、

 

バントさせてもよかった。

 

 

伊藤くんに代打が出て渡辺くん。

 

その渡辺くんが

 

2点タイムリー!

 

 

これはアッパレ!

 

 

渡辺くんの力です。

 

 

 

そして、島田くんもタイムリー

 

 

同点になった。

 

島田さまさま。

 

 

2アウト1塁2塁。

 

 

中野くんがセカンドゴロで同点どまり。

 

 

監督の打順変更のおかげで点がとれた、

 

と、人は言うのかも知れないけど、

 

私は、

 

選手のプレーだけを褒めたいと思う。

 

 

この厳しい状況で

 

見事結果を出せた選手がエライ。

 

 

4回裏。

 

 

2番手ピッチャーは富田くん。

 

淡々と三者凡退に抑えた。

 

 

こういうプレーが大切だ。

 

 

5回表。

 

 

ピッチャーは斎藤のまま。

 

近本くんが四球。

 

まぁ、選んだ、というより、

 

明らかにボール球。

 

打たなくていいボールばかりだった。

 

 

ノーアウト1塁。

 

 

盗塁させても良い感じだけど・・・

 

盗塁の気配すらなく。

 

佐藤くんが併殺打。

 

 

勿体ない。

 

 

前川くんが内野安打で、

 

送球エラーもあって、

 

 

2アウト2塁。

 

 

大山くんは申告敬遠。

 

 

次打者は坂本くん。

 

 

坂本くんがタイムリー!

 

小幡くんも2点タイムリー!!

 

 

りっぱ、りっぱ!!

 

 

 

 

5-8になった。

 

 

2アウトからは、

 

ベンチでできる采配なんて何もない。

 

だから、これは全部選手のおかげ。

 

 

2アウト3塁で

 

代打が豊田くん。

 

豊田くんは三振。

 

いや、これは仕方がないよ。

 

ヒットを打つ以外何もやりようがない。

 

 

5回裏は漆原くんが投げた。

 

 

打順は9番・田中から。

 

連打があって、

 

ノーアウト1塁2塁、

 

またもや失点のピンチ。

 

点をとった後ですぐに取り返されるのは

 

流れがよくない。

 

 

山本が四球で

 

 

ノーアウト満塁。

 

 

カリステがセンターフライで

 

6-8

 

 

2塁ランナーも3塁へ。

 

 

福永がタイムリーで

 

7-8

 

 

なんなの、この試合。

 

 

ここでピッチャー交代。

 

遅いよ、遅すぎる。

 

 

ベンチの継投失敗は何度目なんだよ。

 

ベンチでは継投策くらいしか、

 

目だった采配はできていないのに、

 

そのタイミングを逃してしまう。

 

 

4番手は浜地くん。

 

その浜地くんが打たれて

 

逆転された。

 

打席に立った中継ぎピッチャーにも打たれて

 

2点差になった。

 

 

もう、めちゃくちゃだ。

 

 

勝てるわけがない。

 

また、監督の文句が炸裂するのかと思ったら、

 

気が重くて仕方がない。

 

 

6回表は、

 

タイガースは1番から始まる打順。

 

積極的にどんどん打っていこう

 

という雰囲気じゃないので、

 

あんまり期待はできない。

 

 

このチーム方針を変えていかない限り、

 

チャンスは来ないよ、ほんとに。

 

 

島田くんが三振。

 

 

11球も粘ったんだけどね。

 

 

中野くんがセカンドライナー。

 

 

粘ったんだけどね。

 

 

近本くんがレフトフライ。

 

 

やっぱり近本くんが復調しなきゃなぁ。

 

 

どうしても、答えはそこに行ってしまう。

 

彼がヒットを打って、

 

さらに出塁時には必ず足で揺さぶって、

 

でなければ、

 

チームとして勢いがつかない。

 

必要なのは四球じゃなくて

 

近本くんのヒットだ。

 

 

この間、ここ最近の低迷状態について、

 

「やっぱりメンタルなんでしょうね」

 

と彼は言っていた。

 

本来、こんな言葉を吐く選手じゃないんだけど、

 

それを言葉にするというのは、

 

精神的に相当凹んでいるんだな、と思う。

 

この選手にだけは、

 

過度なプレッシャーをかけてはいけなかった。

 

守備、打撃、走塁、

 

三拍子そろっている、

 

場面場面でやらねばならない仕事も

 

しっかりわかっている、

 

他に替えの選手がみつからない選手だ。

 

彼が凹めば、チームは勢いを失い、

 

沈んでしまう。

 

 

7回裏は及川くん。

 

 

ポンポンポンと11球で三者凡退。

 

 

テンポが良かった。

 

 

8回表。

 

 

ピッチャーは松山。

 

小幡くんがヒット。

 

代打・糸原くんが併殺くずれで1塁はセーフ。

 

1アウト1塁。

 

 

島田くんがキャッチャーフライ。

 

 

中野くんが四球。

 

そして、近本くん。

 

 

近本くんか・・・

 

 

調子が良ければここで点が入りそうだけど。

 

 

今は期待薄。

 

 

近本くんは三振。

 

やっぱりね。

 

調子の良いときなら、

 

4球目の高めのストレートを打ちにいったはず。

 

打ちごろの球だった。

 

それを見逃して、

 

フォークボールを打ちにいくんだから

 

相当状態が悪い。

 

 

少し休ませて再調整させても良いと思う。


 

ここまできたら、

 

2軍で試合に出ながら感覚を取り戻すのも良いのではないか、

 

 

 

オールスター前に

 

抹消するのはどうかという気もするけど、

 

このままじゃ埒があかない。

 

やっぱり、気持ちのリフレッシュが必要だ。

 

 

いや、ここまで悪くなる前に

 

一度抹消して

 

リフレッシュさせるべきだったのかもしれない。

 

 

9回表。

 

チャンスを作ったけど点は入らず。

 

 

連敗だ。

 

 

面白くもない。

 

 

やっぱり、私は、

 

足で揺さぶる野球が見たい。

 

 

調子を落とした選手は、

 

迷う事なく再調整させ、

 

その間に、

 

どんどん新しい選手を使ってみても

 

いいじゃないか。

 

新しい発見があるかもしれない。

 

 

私はね、「全員野球」という言葉が、

 

好きだった。

 

誰かが悪くても、

 

それを他の誰かが埋めようとする。

 

そこを埋めるのは全員にチャンスがある。

 

そういう野球。

 

 

調子が良いなら、

 

固定した選手を使い続けるのも良いけれど、

 

こうも調子が上がらないのであれば、

 

好調な選手から使っていく。

 

それで良いと思う。

 

 

今日の負け方は、

 

この間の変な逆転負けと同じくらい

 

大きな負けになったと思う。

 

首脳陣は選手を責めるんじゃなくて、

 

自分たちの無策を反省すべきだ。