1月28日

 

日曜日

 

 

外で働いていないと、

 

曜日感覚がない。

 

今日は日曜日だ。

 

明日は、月曜日だけど、

 

ただ今プー太郎の私には、

 

今日と明日の予定に大差はない。

 

 

 

 

やるべきことは多いけど、

 

時間はたっぷりあって、

 

1日の大半は暇な時間。

 

久しぶりに、テレビをガンガン見ている。

 

働いていた頃は、

 

朝はNHKのニュース。

 

 

仕事から帰ってきたら、プロ野球の試合。

 

シーズンオフは、

 

シーズン中に録りだめした韓国ドラマ。

 

そんな感じだったけど、

 

今は、シーズンオフだけど、

 

引っ越したばかりで、

 

録りだめしたドラマもない。

 

それで、夫が契約しているNetflixで、

 

韓国ドラマを見たりしている。

 

関東に住んでいるときには見られなかった

 

朝日放送(ABCテレビ)が

 

見ることができて、ちょっと不思議な感覚だ。

 

何より不思議なのは、

 

アナウンサーが何故か関西弁で話している。

 

昔、長男から尋ねられたことがあったのだけど、

 

「関西では、学校の先生が国語の教科書を音読するとき、標準語は使わないのか?」

 

と。

 

そう言えば、

 

学校の先生は、関西弁のイントネーションで、

 

教科書を読み上げていた気がする。

 

神戸に住んでいた頃には、

 

そのことが、全く気にならなかったし、

 

当たり前だと思っていたけど、

 

関東に住み始めてから、

 

息子達に聞かれて、

 

他の地域では、どうなんだろう。


と、気になった。

 

 

少し訛りはあるものの。。。

 

標準語っぽく読むのかも知れない。

 

夫の実家のある青森県でテレビを見た時、

 

アナウンサーは標準語を話していた。

 

まぁ、それが普通だと思う。

 

 

で、神戸に引っ越してきたら、

 

朝の番組で、

 

アナウンサーが関西弁で話しているので、

 

何だか、不思議な気分で笑ってしまった。

 

夫いわく、

 

「そういう番組なんだよ。」

 

と。

 

 

スポーツのコーナーでコメンテーターで出てくる人が、

 

ほとんどタイガース関係の人ばかりだから、

 

「そういう番組」というのは

 

なんとなく理解できた。

 

 

2024年になって、

 

もうすぐ、今シーズンが始まる。

 

2月1日にはキャンプインだ。

 

でも、まだ昨年の話をしている番組を

 

たくさん見かける。

 

 

心配性な私は、

 

ちょっと不安を感じてしまう。

 

 

選手達は、もうすっかり

 

今季モードで自主トレに励んでいる

 

とは思うけど、

 

 

「昨年より今年」、「今年より来年」

 

と、より一層の飛躍を目指して、

 

各選手自身が成長していかねば、

 

連覇は厳しいだろう。

 

 

そんな、ちょっぴり不安な気分でいる中、

 

 

1月26日、NHKで、

 

「スポーツ×ヒューマン」

 

という番組があった。

 

 

 

取り上げられたのは近本くん。

 

 

なかなか興味深い内容だった。

 

新人シーズンから

 

5年連続タイトルを獲った選手は、

 

こんなことを感じ、考え、行動していたのか・・・

 

と。

 

 

感心してしまった。

 

 

近本くんがタイガースに1位指名を受けた2018年の12月、

 

楽天から1位指名を受けた辰巳選手との

 

先輩後輩対談があった。

 

 

辰巳選手と近本くんは、

 

同じ社高校の先輩後輩だったので。

 

その中で、辰巳選手が言った。

 

「僕らの学年では、近本さんのことは社のイチローだと呼んでいました。飛び抜けて上手かった。」

 

と。

 

 

当時、その対談を読んだ読者たちの一部から、

 

いくらなんでも「イチロー」は言い過ぎやろ!

 

とTwitter等で揶揄されたのを覚えているけど。

 

 

今回、NHKの特集を見て、

 

私は、ふと、イチローさんを思い出した。

 

言っていることが同じだな、と。

 

 

イチローさんは言った。

 

「特別なことをするために特別なことはしない。普段通りの当たり前のことをする」

 

 

普段通りのことは、

 

何も考えていなくても、当たり前にできる。

 

つまり、意識しなくても出来るようになるまで

 

練習することが大切なのだと、

 

イチロー氏は言うのである。

 

 

学生の頃、

 

私は武道をやっていた。

 

技も大切だけど、

 

何より大切なのは受け身をとること。

 

練習中にケガをしないために。

 

受け身を上手くとる為に大切なのは、

 

技の上手い人に繰り返し繰り返し投げて貰うこと。

 

何百回も投げられると、

 

疲れて来て、足はフラフラになるし、

 

頭で考えている余裕もなくなる。

 

最初は、あちこち痛めて

 

体はアザだらけになるのだけど、

 

そのうち、どこも痛めることなく、

 

スイと立ち上がれるコツがつかめてくる。

 

これを毎日繰り返しているうちに、

 

下手な人から投げられても、

 

しっかり受け身がとれる自分に

 

なっていることに気づくのである。

 

 

私は、実は、学生時代に、

 

バックしてくるトラックにはねられた事がある。

 

体が宙に舞い、私は2~3mほど飛ばされた。

 

「このまま着地したら、死ぬのかな?」

 

と、妙に冷静な自分がいて、

 

一瞬、時間が止まった感覚もあった。

 

着地の瞬間は、全く覚えていない。

 

でも、

 

手のひらの擦過傷と膝の擦り傷で済んだ。

 

私は、とっさに、受け身をとったようだった。

 

これはもう、無意識の行動だったと思う。

 

「死ぬのかな?」の次の記憶は、

 

青ざめて降りて来たトラックの運転手さんの顔。

 

「救急車、呼びましょうか?」

 

たしか、そう言った。

 

いや、近くに大学の保健館があるので、

 

まずは、そこで。

 

このあと、練習があるんで、遅刻できないし。

 

などと、トンチンカンな返事をして、

 

保健館で治療を受けて、

 

その後は練習に行った。

 

 

かすり傷だった。全治は3日ほど。

 

 

でも、もし、

 

私がとっさに受け身のとれない未熟者だったら、

 

もしかしたら、死んでいたのかも知れない、

 

と今は思う。

 

 

無意識に出来るというのは、

 

ある種の条件反射だ。

 

条件反射の中には、

 

危険を察知したら手で払うとか、

 

目をつむるとか、

 

生物としての防御反応もあるけど、

 

後から習慣づけて得る反応もある。

 

 

ある一定の条件下において、

 

繰り返し行うことで、

 

条件が揃えば、

 

意識せずともできるようになる。

 

 

 

大学の追い出しコンパに行った際、

 

後輩諸君からガンガンお酒を飲まされて、

 

途中から記憶がなくなった私は、

 

翌朝、後輩の家で目が覚めた。

 

焦ったのは、

 

コンタクトレンズを外した記憶がなかったこと。

 

 

さすがに、他人の目からコンタクトははずせない。

 

ということは・・・

 

まだ、コンタクトは私の目の中に?

 

いや、でも、よく見えないんだけど・・・

 

もしかして、目の裏に回ってしまった?

 

などと思っていたら、

 

後輩がコンタクトのケースを持って来た。

 

なんと、コンタクトはケースに収まって、

 

私の目から外されていた。

 

「アナタが外したの?」

 

と尋ねると、

 

「何をおっしゃいますやら。外せるわけないじゃないですか。先輩、自分で外してましたよ。」

 

それに、

 

「あれ。」

 

と言って、きちんと畳まれた洋服を指さす。

 

「パジャマを貸したら、自分で脱いできちんと畳んで、指さし呼称してましたよ。洋服、よし!ってね。もう、笑っちゃいました。」

 

 

穴があったら、入りたい。

 

 

普段、寝る前に、翌朝の準備をして、

 

指さし呼称をして眠っていた。

 

朝、バタバタしたくないのと、

 

寝る前に気になって

 

布団を出て何度も確認しなくても良いように。

 

 

私の習慣だった。

 

 

毎日やってるから、するのが当たり前で。。。

 

酔って意識が飛んでも、

 

やってしまう。

 

 

無意識の習慣とは恐ろしいものだ。

 

むしろ、考えが及ぶ状況では、

 

「皆が見ている場では、恥ずかしいので、指さし呼称はなしでいこう。」

 

となるのかもしれない。

 

 

話が飛躍してしまったけど。。。

 

 

もとに戻すと、

 

近本くんのバッティングには2つあるらしい。

 

過去の対戦を分析し、

 

考え抜いて対応するバッティングと、

 

認知を超えた(無意識)のバッティング。

 

分析してもタイミングを合わせるのが

 

難しい相手には無意識でいくしかない。

 

 

1回目の対戦で、全く打てなくても、

 

2回目の対戦では打つ。

 

その対応力が素晴らしい。

 

 

頭でわかっていても、

 

体がそれを、そのまま出来るとは限らない。

 

イメージトレーニングをして、

 

イメージ通りに出来るまで反復練習する。

 

 

なかなかできることではない。

 

 

相手ピッチャーはイヤな選手だと感じるだろう。

 

そう言えば、ジャイアンツの菅野選手が、

 

「近本選手には、どこに投げても打たれる気がする」

 

と言っていた。

 

1回目は抑えても、

 

2回目には打たれたからだろう。

 

 

 

番組の中で、

 

遠征地では昼食メニューを決めている、

 

と言っていた。

 

迷って色々と考えたくないらしい。

 

 

シーズン中は、

 

野球以外のことに時間をとられたくない。

 

そんな姿が、凄いな、と思った。

 

 

別番組の中で、

 

岡田監督が、

 

「外野は近本以外は決まっていない。」

 

 

と言っていた。

 

 

逆に言えば、

 

センターは近本、

 

それは決まっているということ。

 

 

日本一を達成した監督に

 

 

 

そう言わしめる選手になると、

 

近本くんのドラ1指名時に

 

誰が想像しただろう。

 

 

1位指名の抽選がハズレハズレで

 

良かったのだと、思う。

 

 

近本くんが、あと何年、

 

プロ野球選手を続けるのかは

 

わからないけど、

 

できるだけ長く活躍する姿を見たいと思うね。