妊婦さんが冷えてはいけないワケ
人間の内臓は、冷えると機能がドンドン落ちてしまいます。赤ちゃんを育てる子宮というのは、大事なところなので、なりべく機能を高めておく必要があります。あまり機能が落ちすぎると、妊娠の継続も危ぶまれてくるので、冷やさないように温めてください。お腹のあかちゃんは、37℃以上の体温を必要としています。この温度より低くなると、赤ちゃんの育ちが悪くなるので、高い体温を保つ必要がありますが、お母さんの体温が36.5℃以上ないと、赤ちゃんの体温を37℃以上に保つことは難しいです。妊婦さんは、よくお腹の張りを感じる方が多いですが、この原因の一つにお腹の冷えが関係しています。寒い時、私たちは体がギュッと縮んで硬くなりますが、お腹も同じように固くなります。子宮の裏側には太い血管が流れていますが、足が冷えていると、冷たい血液が子宮を冷やしてしまいます。足が冷えていると、循環が悪くなるので、妊婦さんは足がむくみやすくなったり、静脈瘤ができやすくなったりします。妊婦さんが避けたいのは逆子ですが、逆子の原因もいろいろありますが、冷えも関係しています。赤ちゃんは、体を作っていくときに頭が大事なので、頭を温かい環境で保とうとします。このときに、お母さんの脚が冷えて、お腹の下の方が冷えていると、下の方に頭があると危険と赤ちゃんが判断して、できるだけ温かい上の方に頭を向けることがあります。赤ちゃんは、できるだけ頭を下に向けておきたいので、状況が良くなれば移動しようとしますが、子宮が硬くなっていると、なかなか自分で元に戻ることができません。逆子がなかなか解消されない原因の一つになります。できるだけない方が良いのがつわりですが、この原因もいろいろありますが、冷えも関係しています。冷えは肝臓や腎臓などの内臓機能も悪くしますので、だるさやつらさを感じるようになります。これがつわりにつながる原因の一つに繋がります。冷えは関節や骨盤も固くします。妊娠してお腹がだんだん大きくなると、骨盤が開いてきますが、開きにくくなっていると腰痛や出産に時間がかかることも考えられます。出産のとき、子宮は柔らかくなってから開いてきますが、これを熟化と呼びます。冷えていると熟化が進まないので、出産に時間がかかることになりますので、出産が近い妊婦さんはお腹を温めることが良いです。