今年の13冊目です
市川拓司さんの「壊れた自転車でぼくはゆく」です
市川さんの作品は過去にも何冊か読んだことがあり、好きな作家さんの一人です
市川さんの作品は、この作品もそうですが、優しい中に何か儚い感じの空気が流れていて、決して器用ではないけど、一生懸命に生きている人達が描かれています
この作品では、祖父の過去への旅に孫とその恋人が同行することで進んでいきます
祖父は社会に適合できない弱い人で、でもとても優しく人です
弱くて優しいことが、祖母との思い出の一部を見えないものとしてしまっていました
そこに向かって行く旅に出ます
お互いに支え合う優しさや、一途な思いに触れることができます
ちょっと不思議な部分もありますが、やはり優しい物語です^ ^