日曜ですが、デートの予定もなく、また『セックス・アンド・ザ・シティ』を観ています
シーズン6-9「女の特権 シューズマジック」。
キャリーが昔の友人・キラの出産祝いに行って、買ったばかりのマノロ・ブラニクのサンダルを無くしてしまうこのお話は、SATCファンの間では神回の一つと言われているものなんですが、以前観た時(もう10年以上前)には感じなかったことが、今回このタイミング(年齢、婚活中)で観ることでいろいろ出てきて、とても感慨深かったです。
サンダルを無くした日、キャリーは、代わりにキラのスニーカーを借りて帰り、後日、サンダルが見つかったかどうかの確認と、スニーカーの返却のためにキラの家を訪ねて行きます。
キラは、まだサンダルは見つかっていないと言って、二人の間に変な空気が流れたあと、ごめんね、弁償するべきだった、子育てやってると一般常識がなくなってダメね、と言ってキャリーを家に招き入れるのですが、ここからの会話がモヤるんですよね。
靴がいくらだったか尋ねられたキャリーが、
「485ドル」
と答えるんです。
それに対してキラは、
「はあ!?嘘でしょキャリー、それ異常じゃない?」
そして、
「じゃあ200ドルだけ渡すんだけでイイ?」
と。キャリーは、だいたいこんな会話するのも嫌だからと、その条件をあっさり飲むのですが、キラはさらに、
「そんな高い靴履いてるなんてどうかしてると思っちゃう」
と。キャリーは、
「マノロなら普通の値段よ。マノロあなたも履いてたじゃない」
で、キラが言います。
「それはね、本物の人生を掴む前は。でもチャックと私、今は責任あるから。子どもに家に。485ドルなんて聞くとワオって感じ」
(うわああああああ〜、なんだよ本物って)
で、キャリーはこう答えました。
「私の人生も本物よ」
(ほんとだよ!!)
その後の会話↓
「(キラ)非難するわけじゃないけど、あなたの浪費のために私たちがお金出す必要ないと思う。だってそんな高い靴買う人普通いないもの」
「(キャリー)そう?でも、脱げっていうから脱いだのよ・・・」
「(キラ)たかだか靴じゃないの!」
「(キャリー)・・・。」
周りの友人や知り合いに既婚者が増えたことで、こういう感覚って、多かれ少なかれ感じたり、感じられたり確かにあるんですよね。
独身である私と、結婚した友人とではお金の使いどころが違ってくるわけだから、しょうがないんです。
今まで旅や美味しいものを食べに行くために使っていたお金を、家や車を買うための資金に回したり、子どもの学費に回したり、年齢的に不妊治療に回さなければいけない場合もある。
しょうがないんです。
そういうものなんですよね。
だけど、自分が選んだものや、その先に芽生えた価値観を、他人にまで正解と言って押し付けるのは、よくない。
幸いにも私の周りには、結婚したり子どもを産んでも、キラのような発言をする友人はいませんでした(今のところ・・・)。
そして、後日キャリーは、親友のシャーロットに、キラとのやりとりで消化しきれない気持ちを吐き出すわけです。
「今までキラには婚約祝い、結婚祝いもあげて、おまけに式の時はわざわざメーン州まで行った。出産祝いは3回。合計、ざっと計算しただけで2300ドル以上使ってる、彼女の人生の選択を祝うために。なのに、私がたかだか自分のために485ドルを使ったからといって、非難される権利ある?」
シャーロットは、それはプレゼントであって、キャリーが結婚したり出産した時にはキャリーがもらえるんだから、と言ったんです。
でもキャリーは、
「じゃあ、一生結婚も、出産もなかったらどうなるの?何ももらえないわけ?」
と。
これ本当にそう・・・
私も何度考えたことか。。。
「お祝いをあげること自体はおめでたいことなんだから嬉しい。でも、シングルが阻害されてるってことが納得いかない。・・・世間の常識から考えると、自分は結婚するまでキラから何ももらえないってことでしょ」
そう・・・。
私もお祝いできること自体は毎回素直に嬉しいんです。
でも、ここまで独身でいると、結婚しない、子どもを産まないという未来だって大いにありうる。
そうなると、私の人生は、誰にもお祝いされることなく終わるわけだから、よく言われるような
「いつか自分ももらうんだからプラマイゼロだよ」
って方程式は成り立たなくなってしまうんです。
自分だけがひたすらマイナスになていく・・・(←これ、考えすぎるとドツボにハマるやつ)
でも、キャリーはこのままで終わりません。
ストーリーの最後、キャリーはキラにこんな電話をかけるんです。
「ニュースがあるの。
今度、結婚するの。
自分と。
結婚祝いはマノロに
登録してあるから」
後日、キャリーの元には、無くしたのと同じマノロのサンダルがキラから届いたのでした。
結婚祝いということで。
このシステム、羨ましい〜!✨
「自分と結婚する」についてはいろいろ思うところがありますが(笑)、もしこの先結婚しない人生を選んだら、私も友人たちに私の選んだ道の応援歌になるようなプレゼントをねだってみたいと思いました。
(婚活ブログで何を言い出すんだ・・・)
ストーリーを締める最後の台詞はこれです。
現実、
シングルウーマンが行く
道のりは平坦ではない。
だからこそ、
シングルウーマンには、
歩くのが楽しくなるような
靴が必要なのだ。
ちなみに私もマノロの靴を買って、、、とはなかなかいかないので(無職)、スニーカーを新調して、秋のウォーキングに勤しもうと思います👟。
減量して、綺麗になって、婚活頑張ろう✨