私の友人が、18年ほど前に埼玉県内のタワーマンションに引越しました。もちろん分譲ですから、彼にとってそこがいわゆる終の棲家というわけです。学生時代からの親友です。さっそくお祝いを持っていきました。埼玉県南部にあるマンションで、ベランダは南西向き。彼の部屋は30階ですから、東京から丹沢、さらに富士山まで視界に入るという最高の眺望。私は感激してしまい、すぐにでも今住んでいるマンションを売却して、そこへ引越したいと思ったほどでした。
ところがその後、彼と会うと「地震がやっかいなんだよね」とグチをよく聞きました。耐震構造になっていますから、地震で倒壊するようなことはありません。その代わり、とにかく揺れるのだそうです。地震が収まってもかなり長い間揺れ続けるので、船酔いのような感じになることもあると言っていました。
そして、一昨年の大震災。埼玉も大きな揺れを経験しました。大災害はなかったものの、あちこちで被害は出たようです。地震があったとき、私は家族の安全を確認した直後、彼のことが心配になりました。ふだんの地震でも揺れの大きなあのタワーマンションはどうなったのでしょう。
彼と連絡が取れたのは、あの日の夜遅く。さいわい、彼とその家族に被害はありませんでした。彼は都内の会社にいて、奥さんと子どもたちも外出しているときに、地震が起こったそうです。
落ち着いてから彼と会ったとき、彼はこう話していました。「大地震にタワーマンションが強いことはわかった。だから、引越すつもりはない。ただ、心配なのはエレベーター。もし、エレベーターに乗っているときに首都直下型地震が起きたら、と考えると不安になる」。
たしかにそうでしょう。けれどその確率はかなり低いはずです。タワーマンションに住んでいなくても、たまたまエレベーター内で大地震に遭遇するという可能性は誰にでもあるわけで、その不安を理由にタワーマンションを敬遠するというのは、妥当でないのではないでしょうか。彼の判断は正しいと思っています。
▽お役立ち情報
秋葉原に誕生したタワーマンション「ウェリスタワー千代田岩本町」
西新宿のブランドマンション「アトラスタワー西新宿」
単身者に人気のアクロス目黒タワー
TVでも話題のパークハビオ新宿イーストサイドタワー