心が静かになる"みろくの間"
喜多方の古民家「みろくの間」で、庭を眺めながら過ごしていると、不思議なくらい心が落ち着いていきます。
川のせせらぎが聞こえ、風が木々を揺らし、鳥たちの声が響く。
そんな豊かな自然に囲まれた環境だからだろうか。
もちろん、それも理由のひとつだと思います。
でも、それだけではないような気がしているのです。
絶えず巡っていた「思考の渦」が消える時
以前の私は、頭の中でさまざまな思考が絶えず巡っていました。
過去の出来事、これからの未来への不安、人との関わり、そして仕事のこと。
築き上げては手放してきた忙しい日々の中で、気づけば考え続け、その思考そのものに疲れてしまうこともありました。
けれど、築100年を超えるこの静かな空間で過ごしていると、いつの間にかその思考の渦が静かになっていくのです。
世界は「自分の内面」を映し出す鏡
そして、ひとつの大切なことに気づきました。
この心地よさは、外側の景色が与えてくれているだけではないということ。
「みろくの間」の空気に身を委ねると、自分の内側に少しずつ変化が起こり始めます。
すると、見える景色や感じる世界までもが、優しく変わっていくのです。
結局のところ、私たちは自分の内面を通して世界を見ているのかもしれません。
「本来の自分」に戻るための余白
ここは、自分自身の内面を映し出すために必要な条件が整っている場所。
いや、むしろ「余計な雑音がない場所」と言ったほうが近いのかもしれません。
情報や刺激に囲まれた日常から少し離れ、1日1組という限られた静寂の中で、自分の心の声に耳を澄ませる。
ただそれだけで、人はこんなにも身軽になれるのだと実感しています。
今日も庭を眺めながら、静かに流れる時間を味わっています。
深い感謝とともに。そして、この瞬間を心から楽しみながら。
「みろくの間」は、忙しく過ごす日々の中で見失いがちな「本来の自分に戻る時間」を、そっと思い出させてくれる場所です。


