学校は休み、大会も無くなり、プールは休館。

皆さん、何しますか。

ゲームしかないやろ…
競泳、観ましょう。

では、参りましょう、本日のレースはこちらです。

2016年リオデジャネイロオリンピック 女子100m自由形 決勝

この動画は埋め込み禁止のものだったのでタイトルをクリックしてリンク先に飛んでください。↓

https://youtu.be/GgK6u_CkTPs

3レーンのシモーン・マニュエル選手と5レーンのペニー・オレクシアク選手の同着優勝ですが、今回はマニュエル選手に焦点を当ててて記事を書いていこうと思います。

 

マニュエル選手はこのレースで、アメリカ黒人女性初の競泳金メダリストとなりました。
これは、歴史的快挙です。

言われてみれば、競泳の世界大会を見ていても、黒人の選手って極端に少ないですよね。
陸上短距離やNBAなどで活躍するのは軒並み黒人選手であり、身体能力は高いハズなのに、なぜ、競泳では黒人選手が少ないのでしょうか?

ググってみると、主に以下の3つの要因があるといわれているようです。

1.文化的要因
2.経済的要因
3.身体的要因

簡単に解説していきます。

1に関してですが、アメリカは酷い黒人差別を行ってきたという歴史があります。
白人と黒人で使うトイレは別(黒人の方が悪いもの)、黒人はバスに乗れない、等の差別が50年ほど前までは平気で行われていたようです。
であれば、プールは白人と黒人で別、または黒人は使用禁止であったというのは想像に難くありません。
このような文化的背景から黒人は泳げない人が多い、ということです。

2は1とも関連してきますが、アメリカでは現在も人種間での経済的な格差があります。
家が貧しければスイミングクラブに通う余裕もないので、必然的に黒人選手は少なくなってしまいます。

 

3は黒人は筋肉質で体脂肪が少ないため、水に浮きにくく水泳は不利である。という考えです。

 

これ、本当でしょうか?

 

黒人は筋肉質で体脂肪が少ない、これは事実だと思います。

また、体脂肪が少ないため水に浮きにくい、これも事実です。

ただ、推進力を生み出す行為(腕で水を掻く、キックを打つ)や、姿勢を保つのに必要なのは"筋力"ですから、これらの役割を無視して筋肉質の黒人は不利である、というのは短絡的な考え方なのかな、と思います。

 

現に、マニュエル選手を始め、カレン・ジョーンズ選手(米、北京五輪4×100mリレー金)、アリア・アトキンソン選手(ジャマイカ、短水路50・100平世界記録保持者)、メディ・メテラ選手(仏、2017年世界水泳100m自由形銅)等、近年何人かの黒人選手はトップレベルになっています。

 

また、1988年ソウル五輪では100mバタフライでアンソニー・ネスティ選手(スリナム)が黒人選手初の五輪金メダリストになっています。

 

これらの事実も踏まえ、1,2は正しいですが3はまだ検討の余地があるかな、と思います。

(3はエビデンスも発見できませんでした。知ってる方いたら教えてください。)

 

ただ上に挙げた選手は皆短距離種目を得意としていたことから、距離の特性に関しては遺伝的な要因が絡んでくるかもしれません。

 

 

今後、アメリカだけでなく世界的に人種間の経済格差が埋まっていけば、どんどん世界大会に黒人選手が進出してきそうです。

 

このように、全体の変化も感じながら見ると、更に水泳観戦が面白くなりますよ。

 

今回はややシリアスな話題であったので、ボケ無しでいきましたが、次回からは通常通りボケていきたいと思います。笑

 

ではまた!