早朝から米国で行われているメジャーリーグの試合、デトロイト・タイガースとニューヨーク・ヤンキース戦をテレビで観戦しています。
 
 3回表のヤンキース。2死二塁から1番ライトでスタメン出場のイチローさんが、フルカウント
から内角ぎりぎりの投球を見極め四球で出塁しました。ここに来て、チームが崖っぷちに立たされるほど調子を上げているイチローさんの勝負強さに脱帽します。
 

 同時に冷静さを保っているところがすごい。

 次打者のニック・スウィッシャーは絶不調。しかし、実績十分の選手です。今季もチームの勝利に何度も貢献してきた選手です。ただ、スウィッシャーの調子を考えれば、イチローさんはあの四球を選んだボールを瞬時にファウルしてても不思議ではない。でも、あえて、スウィッシャーを尊重し、信頼しているから選んだのではないかと思いました。

 結果、スウィッシャーは見逃し三振に倒れましたが、それでいい、と思いました。

 同時に、2003年に初めてイチローさんとお会いして以来感じていたことなのですが、彼はかなり「相手の気持ちに応えよう」という考えをお持ちの方なのではないかなぁ、あらためて感じさせられた次第です。