前日比2000円超下げ、3万6100円台で推移する日経平均株価(2日午前、東京都中央区)

2日の東京株式市場で日経平均株価が大幅に続落している。前日比の下げ幅は一時2000円を超え、3万7000円を下回った。取引時間中としては2月上旬以来の安値水準。米景気の減速懸念から米株が急落した流れを受け、東京市場でも全面安の展開となっている。

 

半導体製造装置大手の東京エレクトロンは1割超下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ日立製作所など主力大型株への売りもきつい。日本株には外国為替市場での円高・ドル安傾向も輸出企業の収益圧迫懸念から重荷となる。

米国では週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回って増えるなど、景気減速への警戒が強まっている。ダウ工業株30種平均は銀行など景気敏感株を中心に売られ、前日比1.2%安で終えた。

日経平均との連動性がより強い、ハイテク株中心のハイテク銘柄比率の高いナスダック総合株価指数は2.3%安、主要な米半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は7%安と急落した。