『トニー滝谷』
原作は、村上春樹さん。
監督は、市川準監督。
出演は、イッセー尾形さん・宮沢りえさん。
ナレーションは、西島秀俊さん。
音楽は、坂本龍一さん。
渋過ぎのキャスティング。
トニー滝谷は、本名もトニー滝谷。戦後に生まれ母は死にジャズマンだった父が米兵からもらったトニーと言う名前を付けた。
人の温もりを知らず、孤独に生きた男。
しかし、唯一愛した女性れい子と夢のような結婚生活を送った。いつかまた孤独になってしまうのでは？と不安を抱きながらも…。
そんな良妻の彼女には、一つだけ癖があった。
やたらと洋服を買うこと。洋服専用の部屋が出来た。
そして、れい子の突然の事故死。
洋服だけが残った。
そこで、トニー滝谷は…。
切ないけど、そこに狂おしい愛を感じる作品。
亡き妻の洋服に囲まれ、何故か泣いてしまった雇われた女性の涙には共感出来た気がする。
ラストは、先ほどのラブコメとは違い、すべてを語らないシュールな感じが日本映画っぽい。
そして、演出が舞台っぽいのが見所。って言ってもアメリカンホームドラマとか三谷幸喜監督っぽい感じではなくて、出演者二人が二役やってたり、ナレーションや心の声の部分を役者が言ったり。
ちょっと注目！