vol.1583
昨日は、小5塾セミナー受講者に
無料特典として付いている
どんな悩みでも解決します
という、マンツーマン1dayコンサルがあった。
昨日の悩める子羊さんは
創業100年以上続く
老舗の2代目候補の方じゃった。
彼の家の仕事は
100年以上続く
古い伝統を受け継いでいる仕事。
伝統もあり、技術もあり、信頼もある
仕事なんじゃけど
今の世の中になって
その伝統を必要としているところも少なくなってきている
どんなに伝統があっても
どんなに素晴らしい技術があっても
それを披露する場所がなければ
ただの宝の持ち腐れになる
だから、この2代目候補の彼は
その伝統技術を使って
今の時代とうまくコラボできないかと
色々と新しい取り組みをされていた。
昨日は、彼が新しいく取り組んだ
商品なども見せてもらった。
やっぱり、伝統技術の賜物なのか
なんとも言えない味があって
表現しづらいけど
とにかく いい!
そんないいものを見ていると
わしの頭の中で化学反応が起きている音が聞こえる
こういうことに使ってみたらどうか
こういう人とコラボしたらどうか
宮島で、外人相手に
この日本の伝統を売り込んだらどうか
などなど・・・
次々に、名案がわいてきた
すると彼がこう言うんです。
「でも、こういうことをするのに
オヤジが相当反対するんです・・・」
っと
100年以上続く会社で
伝統を守り続けてきたお父さんの
その気持ちもわからんでもないが
その伝統を、次の世代に守っていくのは
紛れもなく、息子である彼しかいない。
ならば、彼の意見も大事にせんといけん。
「なんで、オヤジとじっくり話をせんのん」
って聞くと
「今まで、なんども話をしてきたんですが
話にならんのんですよ・・・
挙句の果てには
『給料もらって食わしてもらっている立場で
偉そうなことは言うな』
って言われるんですよ・・・」
話しても無駄だから
諦めているんです・・・
っと、さもオヤジが悪いかのようにアピールしてきた。
僕は色々とトライしてみたいんですが
全て親父が反対するから何もできない
っと、全てオヤジのせいにしている。
バチッ!
久々に、闘争心に火がついた
「なめとんか?
親父が、給料もらっとる身分で偉そうに言うなっ
ていうのは、ごく当たり前の話よ!
ええか
今の時代に合わせた
色々なものにチャレンジしたい!
という気持ちは
ブチええことじゃと思うけど
お前ら2代目はいつも勘違いしとることがある
それは・・・
仕事ができる環境がそろった上で
あれやこれややりたいと考えている。
でも、わしら初代社長は
色々やりたくても
まずはその環境を整えることから始まるんよ!
それを作る場所を確保して
それを作る機械を確保して
それを作る材料を確保して
まずは、仕事ができる環境作りに金がかかるんよ
そのために、色々な金融機関回って
お金を借りるところから始まるんよ
仕事なんてのは
環境がちゃんと整っていて
その環境下でモノを作っていくより
その環境をつくるために
悪戦苦闘するほうが
よっぽど大変なんよ
その一番しんどい仕事を無視して
やりたいことを全くやらせてくれん!
って、諦めとるようじゃ
最初から、勝負は見えとるんよ
たかだか自分のオヤジも口説けんようじゃ
話にならんよね
金を借りるために金融機関を回ったら
どれだけ信用がないか屈辱を味あわされるよ!
そんな厳しさもないまま
全てをオヤジのせいにするんなら
この仕事やめたら
でもどうしても、新しい取り組みをしたいんなら
自分で金融機関回って
自分の力で金を作ってきて
これだけの金を会社に入れるけ
わしのやりたいことをやらせてくれ
って啖呵きるくらいの勇気はないんかね!
偉そうなこと言う前に
偉そうなことが言える状況作れや!」
こう、言ってやると
「言われれば確かにそうですね・・・
そんなこと考えてもいなかったです・・・
ちょっと色々と考えてきます・・・」
っと、戦意喪失していた。
でも、ここが重要なんです。
自分で経営者になるというのは
いいものを作ったりする前に
それが作れる環境を作る
こういうことから始まるんです
彼が、この先どうなるか楽しみです。
今日は7時間ぶっ通しの
企業セミナーの日ですが
このクソ暑いのになぜか
風邪気味の症状で
体がダルいんです・・・
胃も差し込むように痛いし・・・
だれか、一瞬でその場がしのげる
いい胃薬知りませんか
ほんじゃまた