vol.1516
先日
「裕治郎さん
こいつにチョット喝入れちゃってくださいよ」
と、『小5塾』卒業生の方に
彼の友達がやっている和食屋に連れて行かれた。
店に入るなり、いきなりそこのオーナーである
彼の友達を紹介されて
いきなり「こいつに喝入れちゃってください」
と言われたら
その卒業生に期待されとるのもあるから
なんか言わんといけんような
空気が漂ったけど
「わし・・・だれにでも喝入れとるんじゃないけ
どうしようもない“アホ”にだけ入れとるんじゃけ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
っと、わしのスタンスを教えた。
早速その飲食店の経営者さんの話を聞けば
「決して不味いものは出してない自信もあるし
どっちかというと
美味いもんを出している自信はあります!
それなのに、お客さんが少なくて・・・」
・・・・っと
「オーナーさんは、以前どこかでやられてたんですか」
って聞くと
「はい!この前はどこどこで・・・ その前は・・・」
料理職人さんが
店を作ったってやつです
「今の現状、お客さんは何人いるんですか
そして、何歳くらいのお客さん層なんですか
そして、どういうシチュエーション
この店を使ってくれるんですか
逆に、オーナーさんは
どんな人に、どんなシチュエーションで
来てもらいたいんですか」
っと、いろいろ質問を浴びせたら
明らかに顔に書いてあった
(そんなん知るわけ無いじゃん!
わしができるのは
うまいもんを提供するだけ)
明らかにそう顔に書いてあった!
飲食にずっと携わってきた
料理人という職人さんが
自分の店を出すと
必ずこの壁にぶち当たる
美味いものを出せば客は来る!
という神話を信じ続けて・・・・
これはボクシングの世界でもよく言われる
強いもんが勝つんじゃなく
勝った奴が強いんです!
だから
美味いもんを出す店が繁盛するんじゃなく
繁盛する店が美味いんです!
ということは
そのお店が繁盛するかどうかは
上手いだけじゃなく
そのお店が発信する全てが味になるんです
味の善し悪しは抜群に敏感じゃけど
客が何を求めているのかが
全く分からんようなら
自分で店なんか持ったらいけんのんです
ちゃんとした起業家の下で
職人をやるべきなんです!
だから、アンタは店をやっちゃいけんのんです!
ちょうどこの日も店が暇じゃったけ
ゆっくりカウンター越しに
このオーナーと話ができたんじゃけど
酒も入り、わしがダメ出しを始めたら
うちの卒業生の奴が
「そうじゃ、そうじゃ
やっぱり裕治郎さん、ええコト言うわ~」
って、なかなかわしを気持ちよくさせてくれる
エエ合いの手入れるけ
わしも酒の回りがようなって
そのオーナーには初めて会ったのに
アンタは店なんかやっちゃいけんのよ
って切り捨てちゃいました・・・
次の日になって
バッサリ切り捨てたトークの後から
全く記憶がなかったので
冷や冷やしてたら・・・・
「次回のセミナー参加させてください!」
って連絡が入ってきた!
フゥ~ 良かった
最近、すぐに記憶がなくなるし
12時過ぎたら、電池が切れて寝てしまうので
心配してたけど、良かった
最近の飲食なんて
美味しいだけじゃダメよ!
食材の技術も上がって
不味い飯を出す店が少ないんじゃけ
味だけじゃ
客なんか足を運んでくれんよ!
みなさんもそう思わんですか
今日は、知り合いの出版パーティーがあるので
京都まで車で行ってきます。
なんで車なんや
ほんじゃまた