お客様は神様です
だから、お客さんのご依頼通り
お客さんの喜ばれる仕事をしました。
って
もっともらしく聞こえるけど
ぜんぜん正解じゃないですから
これは、昨日の1dayコンサルでの話。
昨日の悩める社長さんは
内装工事などを手がける社長さん。
その方が言われた言葉です。
「今回のお客様は、飲食店のオーナーさんで
カウンターなどの内装工事をやってきました。
古いアンティーク調のカウンターにして欲しいということで
お客様の要望通り作ってきました」
っと写真まで見せてもらった。
そして、その写真を見ると
古いアンティーク調といっても
本当に古いわけじゃなく
いかにもなんちゃって風なんです。
しかも、カウンターばかりに目がいって
他の物とのバランスが悪すぎる・・・
「中途半端じゃね・・・」
っとポツリと言うと
すると・・・
「お客様の予算も少なかったのと
こういう感じで仕上げて欲しい!
っと言われたので
お客様の言われたように仕上げたんです」
・・・っと
「ええええっ
わしが内装屋じゃったら
まずは決められた予算は一旦おいといて
お客さんの要望も踏まえ
(仮にわしが20年内装の仕事をしてきたとして)
内装屋を20年やってきた
プロとしてのわしの目から見た
提案をさせてもらうと思うよ。
所詮、お客さんなんて
内装の仕事で言えば
ただの素人じゃないですか!
わしは腐っても20年やっとるんですよ!
20年の歴史に、素人が口をはさむな
って感じですよ!
確かにお客さんの『こんな感じにしたい!』っという
思いは大事じゃと思いますけど
お客様は神様じゃって
そのお客さんが言うようにしか作れんのんじゃったら
別に誰がつくっても一緒になって
最後は、値段が安いところで決まるんじゃない
わしの思う付加価値は
わしらがその業界で培ってきた
プロとしてのアドバイスと
所詮素人の感覚との“差”
これが価値なんじゃと思う。」
【プロの提案】 ― 【素人の思い】 = 【価値】
確かにお客さんあっての商売じゃけど
お客さんの言われる仕事しかできんけ
他と競合になっても勝てんのんよ
「お前ら素人は黙っとけ!」
これくらいの気概がないと!
たとえば・・・
わしら素人がビルを建てようとなったときに
なんかのきっかけで
あの安藤忠雄さんが
設計してくれることになったとしよう。
そん時だれが、あの安藤忠雄に
こ~して欲しい・・・
あ~して欲しい・・・
って言える思う
とりあえずは安藤忠雄に任せて
まな板のコイ状態で待つじゃろ
そこが価値なんよ。
素人としての
こ~して欲しい・・・
あ~して欲しい・・・
という要望に
プロとしての経験値をミックスさせて
予算は多少オーバーしたけど
納得のいくものができました!
これが、プロの仕事じゃろ!
これはなんの業界でも言えることじゃと思う!
わしらはみんな
その業界のプロなんじゃけ
素人よりも極める必要があって
その極めたものが価値になる!
こう思わん
ほんじゃまた