vol.653
わしのお客さんで
20年、飲食店をされている方がいる。
その方と始めてお会いしたのは
たまたま知り合いの方と飯を食いに
そのお店に行った時じゃった。
そして、そのお店のオーナーさんが
わしと一緒に行った方と話をしているのを聞くと
「もう20年じゃし、今さらどうしようこうしようという
パワーもないし、もう疲れとるんよ・・・」
っと、こんな感じの
決してポジティブとは言えない話だった。
そして、急にわしに話を振られた。
「板坂さんは、この話どう思います!」
初めて会った方の
しかもネガティブな話に対して
「どう思います?」っと聞かれても・・・
でも、わしはこういう時のダメだしが
ブチ好き!!
表面的“ドS”の血が騒ぐ!
「そんなんで店をやって楽しいですか?
というより、そんな気持でやられとるお店に
わざわざ金出して、足を運んどるお客が可愛そうですね!
そんなに疲れとるんなら、辞めればいいじゃないですか!」
一瞬、その場の空気が凍りついた!
そして、そこで止めないのが“ドS”の真骨頂!
「止めたいとか、しんどいとか思いながら
ズルズルズルズル仕事するから、力が入らんのんですよ!
オープンする時も、『何月何日OPEN』って日にちを決めたでしょ!
それと同じ様に、『何月何日閉店』という日を決めたら
それまで位だったら、力が発揮できるでしょ!」
「社長は、死ぬまでこの仕事をしたいんですか?
最後は『これをしたい!』って言うのはないんですか?」
こんな感じで、突っ込みまくった。
するとそのオーナーは
女性と言う事もあったのと
今まで胸の中に押さえ込んでいた
色々な感情があふれ出して
目にはイッパイの涙を溜めておられた。
聞けば、そのオーナーにも
最後はこういう事がやりたい!
という、ビジョンがちゃんとあった。
ならば、それを実現するためには
今ここでグズグズしている暇はない。
と言う事で、その場で軽く人生ビジョンを組んでみた。
すると、さっきまでの暗~い感じとは打って変わって
ワクワクするような目で 楽しそうに将来設計を
あーでもない、こーでもないと話をした。
と、こんな流で
今は、わしがコンサルをする事になった。
まだ、コンサルが始まって半年位じゃけど
もともと、商売の基本は出来ている人!
そうでないと20年もお店を続けることは出来ない。
ただ、気持がマイナスにしか考えれなくなっていただけ。
それと、マイナスになった気持をぶつける所がなかっただけ!
潜在能力がある人の、モチベーションスイッチをいらえば
効果が現れてくるのも早い!
将来こうしたい!という思いが強いから
その強い思いが、周りに伝達している。
だから、最近は
偶然に起こる事も、良い方へ良い方へ向かって起こる。
このオーナーを見ていて思うのは
確固たる信念を持っているのもそうじゃけど
一番は!
話をしていても、いい笑顔をする!
みんなこの笑顔に引き込まれるんじゃろう!
いい笑顔の周りには、やっぱいい笑顔が集まる!
今では仕事にも力が入って
こんな季節の飾り付けまでされている。
そして、驚くのが
このお店に来店されたお客様からの
お便りが毎月こんなに届くようになった。
見習わんといけんよね!
ほんじゃまた
_■板坂裕治郎からのお願い■_________
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