私の、文化服装学院を卒業後の就職先は
熊本県玉名市にある縫製工場でした。
当時の私は、
就職活動を都内中心に行っていましたが、
スキー部だったこともあり
主にスキーウエアを量産していたその工場を
見学後 そこで働くことを決めました。
親元を離れての一人暮らし……
でも、不安があった記憶は
ありませんでした。
地元の人たちは
とても 優しく
穏やかに
包み込むように
(最初は 言葉が全く分からなかったけど)
接してくれました。
そのお陰で、
3年間 とても楽しく過ごせたことを
覚えています。
4月16日
私は パンツの量産の裁断をしていました。
あと15分程で寝ようかと思っていた所に
ラジオから
熊本の激しい地震の情報が入ってきたのです。
さらに 津波警報の発令。
すぐに
FacebookのMesseangerで
和泉町の友人に
「大丈夫？」
とだけ送りました。
「マジ 怖い」
「またきた」
「ずっと揺れてる」
「まただ」
一つ一つの言葉は短かったけれど、
とても恐怖が伝わってきました。
東日本大震災の時は、
友人は、こっちに避難しておいでと
気にしてくれました。
あの時は 私には そういう場所があるんだと
安心したものです。
今度は 私が何をすべきか
考える時だと思っています……