今頃ナンですが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。


ということで久しぶりのブックレビューです。


 

 

今は昔、冷戦華やか?なりし頃、鉄のカーテン日本はアメリカを中心とする西側陣営に属していまして、対峙する東側の国々の様子はなかなか伺い知れないものがありました。いや、知ろうと思えばある程度知ることは出来たはずですが、知ろうと思う気持ちなかなか生まれなかったというべきでしょうか。

しかし、こちらも向こうも、社会を構成しているのは人間で、人間ですから当然、飲み食いします。

この本は向こう側の人たち、かつてのワルシャワ条約機構加盟国、ソビエト連邦、東ドイツ、東欧諸国の食卓のレシピ集です。

社会主義以前に東欧は質実な文化ですし、社会主義は男女とも働くのが基本ですので、比較的シンプルで作りやすい料理が多いです。

また、ソ連が解体した今では、日本の60倍の広大な領地を有していた旧ソ連の各地のレシピを揃えるのは大変なのですが、それが一冊ですむのは有難いです。

北欧、東欧、カフカス、中央アジアまで網羅してますので、それらの地域の文化に興味がある方におすすめであるのみならず、写真や読み物も豊富なので、ガイドブックとしてもおすすめできます。