タイトル通りの本です。
アフリカ原産のアカネ科植物の実が世界中で愛飲されるようになるまでの通史で、コーヒーについては、エチオピアが原産地ということくらいしか知らなかった拙者にとってはいい勉強になりました…とか言いつつあんまり頭に入ってないんですが(^_^;)
老化現象著し。

人類発祥の地とコーヒーノキの原産地が重なるので、人類はかなり昔からコーヒーノキを知っていた可能性がある、らしい。
コーヒーはエチオピアからアラビア半島に渡り、イスラム教の伝播とともに広がり、オスマン帝国からヨーロッパへ…、という定番ルートについても、細部は諸説あるとか。
興味深いのは、エチオピアとアラビア半島の関係史とか、コーヒーという言葉の元になったのはアラビア語のカフワだけど、元々カフワはコーヒー豆以外の材料で作られていたとか。
エチオピアとアラビア半島については、預言者ムハンマドの「象の年」生誕エピソードや彼の地の人々の容貌からも繋がりの深さが容易に想像されるわけですが、具体的なことは何も知らなかったので、今回初めて触れて、なるほどそうなのかと。しかし、さすがに馴染みが薄く全然頭に入りません…。
あと、コーヒーさび病の猛威!スリランカは今では茶葉の産地ですが、茶葉の栽培のきっかけがコーヒーの全滅だったとか。
19世紀は農作物の疫病エピソードが多いですね。じゃがいも、葡萄、蚕…。


かな~り久しぶりのブックレビューでした💦年内にもう一回くらい書きたいです。
少しは本を読まないと頭が錆びちゃう。