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人生には終わりがある。
少なくともこの体の生には
遠からず終わりがくる。

それまでに何度へぇって頷くことができるか。

なんかそういう気持ちになってきた。

都内の有名な庭も
古びた洋館も

ただ行くだけじゃなく
知ってる人にしかわからない『へぇ』を聞きながら
堪能したいと思う。

江戸城の瓦の模様や
石垣の記しにさえ
誰かが込めた思いがあって

何百年も静かに物語っている。

少しの工夫でその声が聞けるなら
ちゃんと聞いてみたいと思う。

いつか時間が切れるまで
『へぇ』を重ねていきたいなぁと思う。

悲しい夜