今日の試合の初打席前、ビジターベンチからバットを持って現れた大谷翔平君に、張り出した客席に居た小学2、3年位の男の子が声を掛けた。そして、自分の右手を思い切り伸ばして、手のひらをグーにした。その声に気づいたのだろう。翔平君が3、4歩歩み寄り、自らも手のひらをグーにして、優しい笑顔でその子とグータッチした。喜ぶ子供は満面の笑みでお父さんとハイタッチをした。

 何とも微笑ましい。翔平君の周囲には良くそういった光景が見られる。勝負の世界で生きて生活しているので、優しい顔立ちながらものすごい集中力で相手ピッチャーに立ち向かう。しかし、打席に入る時に相手ベンチと主審に挨拶をして、キャッチャーに微笑む。

 いつ見ても微笑ましい光景だが、翔平君のみならず、各選手はファンに優しく触れ合う。続いて出てきたベッツは、バットを持ちながら女性と写真に収まっていた。


 ボールパークと呼ばれるメジャーの野球場。家族と一緒に連れ立って、美味しいものを食べながらニコニコと観戦する人たち。父の日には奥さんと子供達をグラウンド内に招き入れて、子供を抱き上げて笑顔を見せる。

 ドックデーにはたくさんのワンちゃん達が観客席に溢れる。

 日本の様にトランペットなどの鳴り物も一斉応援も無い。観客席にはホームとビジターのファンが入り乱れて座り、自由に観て声を出して応援する。


 いい悪いでは無い。


 僕は今、ドジャースに、メジャーリーグにはまりにはまっている。